フスコデ配合錠/シロップは咳に効果抜群!でも副作用(眠気、便秘)に注意

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フスコデは3種類の成分を含む配合剤です。

  1. ジヒドロコデイン(咳中枢抑制作用)
  2. メチルエフェドリン(気管支拡張作用)
  3. クロルフェニラミン(抗ヒスタミン作用)

それぞれの成分がお互いの短所を補い、相乗効果を発揮します。

しかしながら、フスコデはコデインを含む中枢性麻薬性鎮咳薬であるため、長期服用や子供には向きません。

副作用も咳止めというカテゴリーの中では多く、服用できない方(禁忌)も多いです。

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咳止めは必須ではない

フスコデなどの咳止めは、すべての咳に必須ではありません。

なぜなら、咳はウイルスや細菌を体外に追い出すための防御反応だからです。

したがって、理由なく咳を止めるべきではありません。

しかし、咳は喉や肺に負担をかけ体力を消耗させます。

夜間に咳が続くときは、咳で何度も目が覚めてしまう場合があり、睡眠を妨げます。

このようなときに、やむなく咳止めを使うのです。

咳止めの種類

咳止めは大きく分けると2種類です。

  1. 中枢性鎮咳薬(ちゅうすうせいちんがいやく)
    脳の咳中枢をブロックする咳止め

  2. 末梢性鎮咳薬(ましょうせいちんがいやく)
    気管(気管支)に作用する咳止め

さらに、中枢性鎮咳薬は麻薬性非麻薬性の2種類に分けられています。

効果の強い順番に並べると、「中枢性麻薬性鎮咳薬>中枢性非麻薬性鎮咳薬>末梢性鎮咳薬」 の順番です。

フスコデは配合剤であるため、その他の鎮咳薬です。
(あえて言うならば中枢性麻薬性鎮咳薬+末梢性鎮咳薬)

フスコデは12歳未満の小児は禁忌

フスコデは昔から子供から大人まで幅広く使われてきました。

しかし、フスコデはコデインを含むため、副作用の観点から12歳未満の小児には使われなくなってきています。

(本記事も12歳以上を対象として解説します)

  • 2017年4月 FDA(アメリカ食品医薬品局)
    12歳未満の小児のコデイン使用は、呼吸抑制が強く死亡する危険があるとして禁忌とする。

  • 2017年6月 厚生労働省
    12歳未満の小児のコデイン使用は、同様の理由から2019年4月から禁忌とする。

PL配合顆粒、ピーエイは、発熱・喉の痛みをともなう鼻風邪に使われますが、カフコデN配合錠は発熱・喉の痛みをともなう鼻咳両方の風邪に使えます。

フスコデの種類

フスコデは2種類の剤形があります。

フスコデ配合錠とフスコデ配合シロップ
(左)錠剤のフスコデ配合錠
(右)シロップのフスコデ配合シロップ

フスコデ配合錠の成分と量(1錠中)

  1. ジヒドロコデイン:3mg
  2. メチルエフェドリン塩酸塩:7mg
  3. クロルフェニラミン:1.5mg

フスコデ配合シロップの成分と量(10mL中)

  1. ジヒドロコデイン:30mg
  2. メチルエフェドリン塩酸塩:60mg
  3. クロルフェニラミン:12mg
メジコンが効かないのは、効果を発揮するための用量が不足している。もしくは、メジコンが効かない咳のタイプかもしれません。たまに効かれるメジコンの眠気についても解説します。

フスコデの飲み方

先述のとおり、フスコデは副作用の観点から12歳未満の小児には使われなくなってきています。

  • 15歳以上の大人は、フスコデ配合錠(配合シロップ)1日9錠(10mL)を毎食後に分けて飲むのが標準です。

  • 12歳以上の子供は、フスコデ配合錠(配合シロップ)1日6錠(6~7mL)を毎食後に分けて飲むのが標準です。

フスコデ配合シロップの味と保存

フスコデ配合シロップは臭いは悪くありませんが、苦味があります。

フスコデ配合シロップの苦味を軽減するため、薬局では水でうすめて渡す場合が多いです。

水でフスコデ配合シロップをうすめたとき、冷蔵庫保存で14日間は細菌の増殖がなく安定して保存できたというデータがあります。

フスコデの作用機序

フスコデは主成分ジヒドロコデイン(咳中枢抑制作用)に2種類の成分を加えた配合剤です。

  1. メチルエフェドリン(気管支拡張作用)
  2. クロルフェニラミン(抗ヒスタミン作用)

2種類の成分を加えることで、(ジヒドロコデイン単独と比較して)次のような相乗効果が期待できます。

  1. 効果の増強
  2. 副作用の軽減
  3. 効果発現時間の短縮
  4. 効果持続時間の延長

ジヒドロコデインの作用機序

(脳の延髄にある)咳中枢は刺激を受けるたびに咳を起こします。

ジヒドロコデインは、咳中枢の刺激に対する耐性を強化(閾値をあげて)して咳を抑えます。
【咳中枢抑制作用】

ジヒドロコデインの咳止め効果は、リン酸コデイン(通称リンコデ)の約2倍であることから、ジヒドロコデインは咳止めとして広く使用されています。

ジヒドロコデインは麻薬性鎮咳薬です。

長期多量服用で依存、単回服用でも便秘や眠気の副作用が起こる可能性があります。
(後述「フスコデの副作用」)

メチルエフェドリンの作用機序

ウイルスや細菌などが気管に入って炎症を起こすと、気管は収縮します。

気管が収縮すると呼吸はつらくなり、ちょっとしたことでも咳込んでしまいます。

メチルエフェドリンは、収縮した気管を拡張させて呼吸を整えます。
【気管支拡張作用】

長期多量の服用で、メチルエフェドリンは心臓がドキドキする副作用が起こる可能性があります。

最近では、ホクナリンテープは気管支喘息ではなく、気管支炎の咳に使われるケースが多いです。しかし、効かない印象を持っている方がいるのも事実です。

クロルフェニラミンの作用機序

ウイルスや細菌が体内に入ると免疫応答(異物に反応すること)や反射が起こり、ウイルスや細菌を体外に追い出そうとします。

体に害のないはずの花粉に免疫応答が起こるのが花粉症(アレルギー)です。

アレルギーで起こる、咳・くしゃみ・鼻水の症状は、ヒスタミンが放出されることで起こります。

クロルフェニラミンは、ヒスタミンの作用をブロックしてアレルギー反応を抑えます。
【抗ヒスタミン作用】

クロルフェニラミンは、花粉症のときに頼りになるセレスタミン、ポララミンにも含まれる成分でもあります。

セレスタミンは1回の服用でも効果を実感できる強さがあります。しかしながら、セレスタミンは他の花粉症薬と性質的に違いがあるため長期服用には向きません。効果的な飲み方を解説します。

フスコデの効果

フスコデは下記のさまざまな咳に効果を発揮します。

  • 急性気管支炎、慢性気管支炎
  • 感冒(風邪)・上気道炎
  • 肺炎、肺結核

効果(有効率)のデータはありません。

ムコダインは次のような意見も多いです。1.効かない(効いた気がしない) 2.余計に鼻水や痰が出る 3.眠い。はたして本当にそうなのでしょうか?

フスコデの禁忌(飲めない方)

フスコデの構成成分のひとつクロルフェニラミンには、抗ヒスタミン作用の他に抗コリン作用があります。

抗コリン作用が働くと次のような症状が表れます。

  • 排尿困難、眼圧上昇
  • 便秘、口の渇き、胃部不快感
  • 眠気、ふらつき

そのため、フスコデは緑内障(眼圧上昇)や前立腺肥大(排尿困難)の方は服用できません。

その他の禁忌

  • 重篤な呼吸抑制のある患者
  • アヘンアルカロイドに対し過敏症の既往歴のある患者
  • カテコールアミン製剤(アドレナリン,イソプロテレノール等)を投与中の患者

フスコデ配合錠インタビューフォームより

メジコンが効かないのは、効果を発揮するための用量が不足している。もしくは、メジコンが効かない咳のタイプかもしれません。たまに効かれるメジコンの眠気についても解説します。

フスコデの副作用
(便秘・眠気に注意)

フスコデは副作用発現頻度が明確となる調査が行われていません。

不明な点が多いですが、次のような副作用が起こることが知られています。

  • 眠気、めまい
  • 便秘、胃の不快感
  • 口の渇き

これらの副作用が起こる原因成分は、ジヒドロコデインクロルフェニラミンです。

アスベリンには咳を止める作用と痰を切る作用があります。風邪の症状が咳痰のみであれば、アスベリンのみで解決しそうですが、単独で使われるケースは少ないです。

フスコデはドーピング違反

フスコデはメチルエフェドリンを含むため、ドーピング違反になります。

メチルエフェドリンは多量服用で精神を高揚させ、血流を増加させるためです。

スポーツ選手はドーピング違反に注意して風邪薬を選ばなくてはなりません。

2020年の東京オリンピックに向けて、多くの選手が日々の練習に励んでいます。うっかりドーピングにひっかからないためにも、アンチ・ドーピングの正しい知識が必要です。

まとめ

  1. 風邪の咳を止めることは、必ずしも良い結果をもたらさない
  2. フスコデは、ジヒドロコデインにメチルエフェドリンとクロルフェニラミンをプラスした配合剤
  3. フスコデはコデインを含むため、12歳未満の子供には非推奨
    (2019年4月からは禁忌)
  4. ジヒドロコデインは、咳中枢の刺激に対する耐性を強化して咳を抑える
  5. メチルエフェドリンは、収縮した気管を拡張させて呼吸を整える
  6. クロルフェニラミンは、ヒスタミンの作用をブロックしてアレルギー反応を抑える
  7. フスコデは、便秘・眠気・ふらつき・口の渇きなどの副作用を起こしやすい
  8. フスコデはメチルエフェドリンを含むため、スポーツ選手は飲めない(ドーピング違反)