アフタゾロン(デキサルチン)が口角炎/口唇ヘルペスに効かない理由

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口内炎は誰もがなったことのあるメジャーな病気です。

口内炎といえば、アフタ性口内炎もしくはカタル性口内炎を指す場合が多いですが、ヘルペス性口内炎カンジダ性口内炎というウイルスや真菌感染が原因で起こるものもあります。

アフタゾロン(デキサルチン)のようなステロイド薬は、前者の口内炎に効果があります。

反対に、後者の口内炎にを使うと悪化してしまいます。

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アフタゾロンとデキサルチンの違い

デキサルチンはアフタゾロンのジェネリックです。

そのため、この2種類の口内炎薬の効能効果は同等です。

アフタゾロン口腔用軟膏

先発:アフタゾロン

デキサルチン口腔用軟膏

後発(ジェネリック):デキサルチン

主成分はデキサメタゾンで共通していますが、使っている基剤が違うため、塗り心地の違いがあります。

基剤のくわしい解説はこちら!
塗り薬の軟膏とクリームの違いは基剤!吸収率、使用感で使い分ける

特に、アフタゾロンは口の中に使うため、塗っても唾液などで取れにくい口内炎を保護する基剤が使われています。

(ただ、アフタゾロン、デキサルチン、ケナログの粘着性を自分の舌で比較したところ、粘着の強さの違いは体感できませんでした)

口内炎薬 基剤
アフタゾロン ヒプロメロース
カルボキシビニルポリマー
ゲル化炭化水素
デキサルチン 流動パラフィン
ポリアクリル酸Na
プラスチベース

また、アフタゾロン(先発)とデキサルチン(ジェネリック)は薬価(薬の値段)の違いがほとんどありません。

  • アフタゾロン:65円/g
  • デキサルチン:52.5円/g

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口内炎の種類

アフタゾロン(デキサルチン)が口角炎/口唇ヘルペスに効かない理由を知るために、口内炎の種類を簡単に解説します。

口内炎は大きく分けると、感染性と非感染性の2タイプがあります。

  1. 感染性
    ヘルペス性口内炎
    カンジダ性口内炎

  2. 非感染性 ← こちらが一般的な口内炎
    アフタ性口内炎
    カタル性口内炎

ヘルペス性口内炎

ヘルペス性口内炎の原因はヘルペスウィルスの感染です。

口の外側(主に唇)にできるヘルペスを口唇ヘルペスといい、口の中(舌、歯ぐき)にできるヘルペスを、ヘルペス性口内炎といいます。

カンジダ性口内炎

カンジダ性口内炎の原因はカンジダと呼ばれるカビの感染で、一般的には口腔カンジダと呼ばれています。

口の中の違和感やピリピリ感があり、舌や頬などの口腔粘膜に白い苔(こけ)のようなものがみえます。

アフタ性口内炎

アフタ性口内炎の原因は、ストレス、寝不足、ビタミン不足、胃が荒れている…。

いろいろ語られていますが、根本的な原因はわかっていません。

カタル性口内炎

カタル性口内炎の原因は物理的な刺激です。

  • 舌を噛んだ
  • 火傷(熱い食物)
  • 入れ歯・矯正器具が合わない

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アフタゾロンが効く口内炎

アフタゾロン(デキサルチン)は、世間で言う普通の口内炎(アフタ性口内炎カタル性口内炎)に効果があります。

なぜなら、アフタゾロン(デキサルチン)はデキサメタゾンというステロイドを使った塗り薬だからです。

ステロイドは主に3つの作用があります。

  1. 抗アレルギー作用
  2. 抗炎症作用
  3. 免疫抑制作用

抗アレルギー作用と抗炎症作用が普通の口内炎の腫れによく効くのです。

口内炎に効く!アフタゾロン口腔用軟膏(デキサルチン)の使い方

アフタゾロンが口唇ヘルペスに効かない理由

アフタゾロン(デキサルチン)はヘルペス性口内炎には効果がありません。

それどころか、ヘルペス性口内炎にアフタゾロン(デキサルチン)を使うと悪化します。

なぜなら、ステロイドの3つ目の作用「免疫抑制作用」はヘルペスウイルスの増殖を助ける働きがあるからです。

先に解説した通り、ヘルペス性口内炎と口唇ヘルペスの違いは、ヘルペスのできる場所です。

  • 口の外(唇):口唇ヘルペス
  • 口の中(舌):ヘルペス性口内炎

アフタゾロン(デキサルチン)がヘルペス性口内炎に効かないということは、口唇ヘルペスにも効きません。

それでは、ヘルペスはどのような薬を使えばいいのでしょうか?

ヘルペス性口内炎や口唇ヘルペスに効く薬

口唇ヘルペスであればヘルペスの塗り薬が使えます。

  • アラセナA
  • ゾビラックス

口唇ヘルペス塗り薬アラセナA VS ゾビラックス

しかし、ヘルペス性口内炎の場合、塗り薬を使ってもすぐに取れてしまうため、ヘルペスの飲み薬を使います。

  • ゾビラックス
  • バルトレックス
  • ファムビル

ヘルペス薬 バルトレックス、ゾビラックス、ファムビルの違い

アフタゾロンが口角炎に効かない理由

唇の両端に起こった普通の腫れを、広い意味で口角炎という場合もありますが、本来はカンジダという真菌(カビ菌)が唇の両端を刺激して起こる炎症を口角炎(カンジダ性口唇炎)といいます。

似ている症状に口唇ヘルペスがあります。

繰り返しますが、アフタゾロン(デキサルチン)はカンジダ性口内炎のような感染性口内炎には効果がありません。

つまり、アフタゾロン(デキサルチン)は口角炎にも効果がありません。

それでは、口角炎の場合、どのような薬を使えばいいのでしょうか?

カンジダ性口内炎や口角炎に効く薬

カンジダ性口内炎(口腔カンジダ)の場合、口の中のカビ菌の増殖を抑える抗真菌薬を使います。

口角炎の場合は、普通の抗真菌薬(水虫薬)を使います。

  • ニゾラール
  • ラミシール
  • ルリコン

ルリコンクリーム/軟膏/液 水虫塗り薬の効果的な塗り方 5つのキーワード

まとめ

  1. アフタゾロン(デキサルチン)は普通の口内炎(アフタ性口内炎、カタル性口内炎)には効果があるが、感染性の口内炎には効かない(使うと悪化する)
  2. アフタゾロン(デキサルチン)が口角炎に効かない理由は、口角炎はカビ感染が原因であるから
  3. 口角炎の治療には抗真菌薬(水虫薬)を使う
  4. アフタゾロン(デキサルチン)が口唇ヘルペスに効かない理由は、ヘルペスはウイルス感染が原因であるから
  5. ヘルペスの治療には抗ヘルペス薬を使う