ヘパリン類似物質油性クリームは顔より体の保湿におすすめ 効果的な使い方

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保湿剤を足に塗る女性

ヘパリン類似物質油性クリームは、ヒルドイドソフト軟膏のジェネリックです。

油性クリームがあるのであれば、水性クリームもあるのでしょうか?

残念ながらヘパリン類似物質水性クリームはありません。

ヘパリン類似物質水性クリームにあたる塗り薬がビーソフテンクリームで、ビーソフテンクリームがヒルドイドクリームのジェネリックです。

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ヒルドイドとジェネリックの対応表

表の左:先発
表の右:ジェネリック

ヒルドイドソフト軟膏 ヘパリン類似物質油性クリーム
ヒルドイドソフト軟膏 ビーソフテン油性クリーム (ヘパリン類似物質油性クリーム)
薬価:23.7円 薬価:9円
ヒルドイドクリーム ビーソフテンクリーム
ヒルドイドクリーム25g ビーソフテンクリーム (ヘパリン類似物質クリーム)
薬価:23.7円 薬価:9円
ヒルドイドローション ビーソフテンローション
ヒルドイドローション ビーソフテンローション(ヘパリン類似物質ローション)
薬価:23.7円 薬価:9円
ヒルドイドなし ヘパリン類似物質外用スプレー
ヘパリン類似物質外用泡状スプレー
先発なし ヘパリン類似物質外用スプレーとヘパリン類似物質外用泡状スプレー
薬価:16.5円
ヒルドイドゲル ビーソフテンゲル
ヒルドイドゲル ビーソフテンゲル (ヘパリン類似物質ゲル)
薬価:13.6円 薬価:6.3円

※ヒルドイドクリームは20g→25gチューブに変更(2017年10月)

ヒルドイドソフト軟膏、ローション、クリーム、ゲルの違いと使いわけ
ヒルドイドソフト軟膏、ローション、クリーム、ゲルは効能効果と基剤の違いがあります。

ヘパリン類似物質外用泡状スプレーが2016年12月9日に発売されました。

伸びがいいと評判も上々です。

保湿剤ヘパリン類似物質外用スプレー、泡状スプレーは顔もOK! 効果的な使い方
ヒルドイドローション、ヘパリン類似物質外用スプレー(液状スプレー)は、ネットでは化粧水・美顔液扱いですが、医薬品であることを忘れてはいけません。

「ビーソフテン」は独自名称のため、将来的には成分名の「ヘパリン類似物質(ジェネリック名称)」に変更になるでしょうが、

現在「ビーソフテン」「ヘパリン類似物質」両方の名前が混在するややこしい状況です。

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ヒルドイドソフト軟膏とヘパリン類似物質油性クリームの違い

ヘパリン類似物質油性クリームはヒルドイドソフト軟膏のジェネリックです。

ヒルドイドソフト軟膏と同じ有効成分ヘパリン類似物質(ヘパリノイド)を含みます。

効果は同等です。

違いは添加物成分です。

有効成分と添加物成分

添加物成分とは、薬の有効成分以外に使用される、油性成分、水性成分、安定剤、保存剤、乳化剤(界面活性剤)などで、広い意味で基剤といいます。

ヘパリン類似物質油性クリーム(ヒルドイドソフト軟膏)は、99.7%が添加物成分です。

残りわずかな0.3%が有効成分で、主に3つの効果があります。
(後述:ヘパリン類似物質油性クリームの効果)

ヘパリン類似物質油性クリームの有効成分と添加物成分

添加物成分は塗り薬の塗り心地や安定性を決めます。有効成分と同じくらい重要です。

塗り薬の軟膏とクリームの違いは基剤!吸収率、使用感で使い分ける
使用感、効果、吸収率、吸収速度を決める要素のひとつが基剤です。塗り薬の治療は、有効成分と同じくらい基剤の選択が重要です。軟膏とクリームの効果の優越はあるのでしょうか。

ヘパリン類似物質油性クリームとヒルドイドソフト軟膏の添加物成分の違い

ヘパリン類似物質油性クリームとヒルドイドソフト軟膏の添加物成分の違いは、セラシミツロウの有無です。

保湿剤 セラシミツロウ
ヘパリン類似物質油性クリーム なし
ヒルドイドソフト軟膏 あり
ヒルドイドソフト軟膏は顔より体の保湿におすすめ!効果と使い方
ヒルドイドソフト軟膏は強力な保湿効果とリーズナブルな価格のため、ネットでは美容クリームとして紹介されています。気持ちは分からなくもありませんが、ヒルドイドソフト軟膏は保湿剤です。

ヒルドイドのメーカー曰く、吸着感と安定性の向上のためにヒルドイドソフト軟膏にセラシミツロウを添加しているそうです。

塗り心地は好き嫌いがありますが、ビーソフテン油性クリームはヒルドイドソフト軟膏より伸びがよくベッタリしません。

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ヘパリン類似物質油性クリームの禁忌
(使えない場所)

ヘパリン類似物質油性クリームやヒルドイドソフト軟膏は、ネットでは美容クリーム扱いです。手軽に使えるイメージをお持ちの方が多いと思います。

しかし、ヘパリン類似物質油性クリームは薬であり保湿剤(保湿薬)です。

副作用もわずかながらあります。
(後述:ヘパリン類似物質油性クリームの副作用)

ヘパリン類似物質油性クリームは、ヘパリンという物質と似た作用(構造)を持っています。

そのため、出血しやすい場所はヘパリン類似物質油性クリームは使用できません。

  1. 出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)のある患者
    〔血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある

  2. 僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者
    〔血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある〕

ヘパリン類似物質油性クリーム軟膏添付文書より

添付文書:医療従事者用の薬の説明書

ヒルドイドとジェネリック ビーソフテン(ヘパリン類似物質)の違いは添加物成分
ヒルドイドとジェネリック ビーソフテンは、ヘパリン類似物質を有効成分とする有名な保湿剤です。効果は同等ですが、添加物成分が違うため塗り心地に違いがあります。

ヘパリン類似物質油性クリームの効果

ヘパリン類似物質油性クリームは3つの効果が期待できます。

  1. 保湿効果
  2. 血流改善効果(血行促進効果)
  3. 傷跡をキレイにする効果

保湿効果

ヘパリン類似物質油性クリームやヒルドイドソフト軟膏が美容クリームとして紹介されるのは、保湿効果があるためでしょう。

(ヘパリン類似物質油性クリームやヒルドイドソフト軟膏には、美容効果はありません)

【ヒルドイド問題】処方制限から保険適応外へ?美容目的ダメ!
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保湿効果とは、肌の角質層の水分が逃げるのを抑える作用のことで、ヒルドイドは肌のバリア機能を改善します。

肌のバリア機能

ヘパリン類似物質の保湿効果と皮膚のバリア機能
出典:マルホHP

ヘパリン類似物質の本家ヒルドイド

保湿剤ヒルドイドの効果をひきだそう! 使い方と副作用(塗り方、順番、量)
ネットではアンチエイジングクリームや化粧水として話題のヒルドイド。ヒルドイドは保湿効果にすぐれ、顔、首、全身に使えます。塗り方、量、回数を守ればもっと効果を引き出せます。

血流改善効果(血行促進効果)

血をサラサラにしそうな効果の名前ですが、あくまで表面の血流を改善する効果です。

この効果を利用して、ヘパリン類似物質油性クリームをしもやけの血流改善に利用できます。

【しもやけ薬】ユベラ軟膏、ユベラ錠、ヒルドイドの効果・副作用 市販薬は?
冬になると発生するしもやけ。ひどくなると痛くかゆく、我慢できなくなってきます。早い間に内科皮膚科でしもやけ薬をもらって治してしまいましょう。

傷跡をきれいにする効果

ヘパリン類似物質油性クリーム(ゲル)は、ケロイドや肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)と呼ばれる、盛り上がった傷跡を治す効果があります。

ビーソフテンゲルの効能効果

  • 外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、血栓性静脈炎
  • 血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)
  • 凍瘡(しもやけ)
  • 肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防
  • 進行性指掌角皮症
  • 筋性斜頸(乳児期)

添付文書より

ケロイド塗り薬アットノン(ヒルドイド市販)はニキビ跡にも効果がある?
アットノンでリストカット(リスカ)の跡が消えた! シミが消えた!顔のニキビ跡が消えた!など。ネットではアットノンはあらゆる傷跡に効く万能薬のように語られていますが、本当でしょうか?

ヘパリン類似物質油性クリームの副作用

ヘパリン類似物質油性クリームは副作用の調査が実施されていないため正確な副作用はわかりませんが、

実際に起こる可能性のある副作用は、皮膚刺激感、皮膚炎、かゆみ、発赤、発疹などです。

ヘパリン類似物質油性クリームやヒルドイドソフト軟膏が合わない方は、プロペト(白色ワセリン)がいいかもしれません。

黄色ワセリン、白色ワセリン、プロペト、サンホワイトの違い 市販のおすすめは?
白色ワセリン、プロペト、サンホワイトは、どれも日本薬局方の黄色ワセリンをベースに作られています。主な違いは、色、純度、塗り心地、満足感、、保険使用の有無などです。

ヘパリン類似物質油性クリームの使い方

ヘパリン類似物質油性クリームの効果的な使い方を4つ提案します。

効果的な使い方1
ヘパリン類似物質油性クリームの塗り方

ヘパリン類似物質油性クリームは皮膚にすりこむように塗ると、薬の吸収量が増えて保湿剤としての効果が得られるといわれています。

ただし、すりこみすぎると刺激となり、かゆみなどの副作用が出る場合がありますので、ほどほどにすりこみます。

効果的な使い方2
ヘパリン類似物質油性クリームの塗る量の目安

ヘパリン類似物質油性クリームは、人差し指の先から第一関節まで出した量が約0.5gです。
(画像はヒルドイドソフト軟膏)

ヘパリン類似物質油性クリームの塗る量の目安

ヘパリン類似物質油性クリームは0.5gを大人の手のひら2枚分に相当する面積(顔全面)より、少し多めに塗るのが目安です。

効果的な使い方3
ヘパリン類似物質油性クリームの塗る回数

ヘパリン類似物質油性クリームの添付文書には、塗る回数は1日1~数回とあります。

そのため、ヘパリン類似物質油性クリームの塗る回数は、何回がベストかという明確な答えはありません。

しかし、ヘパリン類似物質を1日1回と2回塗ったときの保湿剤としての効果の違いを示したデータがあり参考になります。

ヒルドイドの塗る量と回数と効果
出典:マルホHP(改変)

  • ヘパリン類似物質を1日1回塗ったとき、
    塗る量を増やしても保湿効果の差はありません。

  • ヘパリン類似物質は1日2回塗れば、1日1回よりいっそう保湿効果が期待できます。

効果的な使い方4
ヘパリン類似物質油性クリームを塗るタイミング

ヘパリン類似物質油性クリームの保湿剤としての費用対効果を最大にするための塗る回数が1日2回と仮定するならば、

ヘパリン類似物質油性クリームの塗るタイミングは入浴後がベストです。

朝にヘパリン類似物質油性クリームを塗る理由

日常活動に入る前の朝が、ヘパリン類似物質油性クリームの塗り忘れが少ないからです。

さらに朝であれば全身に塗れます。しっかり保湿してから出かけます。

入浴後にヘパリン類似物質油性クリームを塗る理由

入浴後1分後にヘパリン類似物質を塗ったときと、入浴後60分後にヘパリン類似物質を塗ったときでは、わずかながら2週間後の肌の水分量に違いがあります。

入浴1分後と60分後の保湿効果のグラフ
出典:マルホHP

乾燥肌にヒルドイド、白色ワセリン(プロペト)、混合薬 どれを選ぶ?併用と順番は?
皮膚科で使用される乾燥肌対策の薬、ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)。同じように使っている方が多いと思いますが、違う性質を持つ保湿剤です。混合と塗る順番についても触れます。

ヘパリン類似物質油性クリームは顔より体の保湿におすすめ

ヘパリン類似物質油性クリームは、ヒルドイドソフト軟膏と比べると伸びがいいです。

しかし、油性クリームというだけあって、油性の白色ワセリンを含みます。

プロペト(白色ワセリン)で美容美肌対策!?保湿効果、副作用 顔は?
プロペトは直接の保湿効果がありませんが、間接的に保湿効果を発揮します。プロペトは白色ワセリンより軟らかく、粘り気が少なく、塗りのばしやすいのが特徴です。

白色ワセリンは顔にぬるとけっこうテカリが目立ちます。

ヘパリン類似物質油性クリームは純度100%白色ワセリンほどではありませんが、顔に塗ると多少テカリます。

ヘパリン類似物質油性クリームは顔ではなくに使い、にはビーソフテンローションがおすすめです。

ビーソフテンローションは顔の保湿におすすめ

  1. ビーソフテンローションはアルコール無添加です。
    そのため、顔の皮膚刺激も少なくかゆみなどの副作用も起こりにくいです。

  2. ビーソフテンローションは白色ワセリン無添加です。
    そのため、顔に塗ってもべたつきがなくさらっとした塗り心地で、顔のテカリも心配ありません。
    ビーソフテンローションは、少し伸ばせば塗ったのかわからないくらい肌になじみます。

    ビーソフテンローションを腕に塗ってのばす
    塗ったところがほとんどわからない

ビーソフテンローションは顔、ニキビの保湿にもおすすめ! 効果と使い方
ヒルドイドローションのジェネリックがビーソフテンローションですが、使っている基剤が違うため、塗り心地や満足感(しっとり感)に違いがあります。

ヒルドイドの健康保険の上限

ヒルドイドは23.7円/gするため、ヒルドイドソフト軟膏1本(25g)約600円します。

ヒルドイドソフト軟膏(1本25g)の値段

美容目的でヒルドイドが使われてるケースが多々あり、健康保険ではヒルドイド処方量に上限があります

そのため、値段の安いヘパリン類似物質油性(ビーソフテン)へシフトしている様子がうかがえますが、いずれ健康保険の規制を受けるでしょう。

医薬品を美容目的で使うのはやめましょう。

本当に必要な方に薬が使えなくなります。

ヒルドイドには市販薬もあります。

まとめ

  1. ヒルドイドソフト軟膏のジェネリックがヘパリン類似物質油性クリーム
  2. ヒルドイドクリームのジェネリックがビーソフテンクリーム
  3. ヘパリン類似物質油性クリームとヒルドイドソフト軟膏の違いは、添加物成分の違い(セラシミツロウの有無)
  4.  ヘパリン類似物質油性クリームは3つの効果(保湿効果、血流改善効果、傷跡をキレイにする効果)がある
  5. ヘパリン類似物質油性クリームには美容効果はない
  6. ヘパリン類似物質油性クリームは、1日2回朝と入浴後に乾燥肌へすり込むように塗る
  7. ヘパリン類似物質油性クリームは顔ではなく体に使い、顔にはビーソフテンローションがおすすめ