デュアック配合ゲルはベピオよりニキビに効果あり?使い方と副作用

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2015年は新しいニキビの塗り薬が2種類も発売されました。

  1. ベピオゲル(2015年4月発売)
  2. デュアック配合ゲル(2015年7月発売)

日本皮膚科学会では、症状別に推奨度をA~Dの5段階に分けています。
2008年に発売されたディフェリンゲルは推奨度Aです。

2016年に推奨度の更新があり、ベピオゲルとデュアック配合ゲルが推奨度Aにランクインしてきました。

新薬が受け入れられ、ニキビで困っていた方のニキビ新薬元年となるのでしょうか。

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デュアック配合ゲル≒ベピオ+ダラシンT

デュアック配合ゲル≒ベピオ+ダラシン

デュアック配合ゲルは、ベピオ成分(過酸化ベンゾイル)にダラシンT成分(クリンダマイシン)を加えた日本初のニキビ配合剤です。
(デュアック配合ゲルとベピオでは、過酸化ベンゾイルの濃度に違いがあります)

ニキビ抗生物質塗り薬 アクアチムクリームVSダラシンTゲル 効果、副作用、使い方
ニキビ新薬(ディフェリン、ベピオ、デュアック)発売後も、ダラシン、アクアチムは、化膿したニキビに使われています。ディフェリン、ベピオとの併用で、相乗効果が期待できます。

過酸化ベンゾイルの濃度:
デュアック配合ゲル > ベピオ

ベピオは過酸化ベンゾイル濃度が2.5%ですが、デュアック配合ゲルは0.5%プラスの3%です。

デュアック配合ゲルは、過酸化ベンゾイル濃度が3%5%の製剤が世界で発売されており、敏感肌用に過酸化ベンゾイル濃度3%のデュアック配合ゲルが使われています。

デュアック配合ゲルの効果(作用)

デュアック配合ゲルは、ベピオとダラシンの2種の成分の相乗効果が期待できます。

効果(作用) 効果(作用)の詳細 ベピオ ダラシン
ピーリング効果 目に見えないニキビ(微小面皰)が作られないようにする ×
古い角質をはがして、毛穴のつまりを防ぐ
抗菌効果 ニキビの原因菌の一つであるアクネ菌の増殖をおさえる
抗炎症効果 炎症を起こす物質が作られないようにして、ニキビの化膿をおさえる

炎症性皮疹
ニキビの重傷段階に起こる丘疹・膿疱等の皮膚症状のこと
面皰(めんぽう)
皮脂が毛穴の中につまってできた塊。コメドともいう
丘疹(きゅうしん)
盛り上がった赤い湿疹のような炎症
膿疱(のうほう)
盛り上がった皮膚から膿が出ているような赤い炎症

ニキビは放置すると

  1. 微小面皰
  2. 面皰(白ニキビ・黒ニキビ)
  3. 紅色丘疹(赤ニキビ)
  4. 膿疱(黄ニキビ)の順に悪化する

白黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビの写真

画像出典:大塚製薬HP(一部改変)

ニキビは白黒赤黄の4種類 ニキビ跡を残さないで治す薬のハウツー
すべてのニキビが赤いわけではなく、目にみえないニキビや、白色や黒色のニキビだってあります。ニキビの進行具合によって治療法も異なります。各ステージの薬を使った治し方を解説します。

ニキビに対する効果:
デュアック配合ゲル VS ベピオ

理論上、過酸化ベンゾイル濃度の高いデュアック配合ゲルは、ベピオより効果があるはずです。

しかし、デュアック配合ゲルとベピオの効果の優越は、臨床試験で確認されていません。

なぜならば、デュアック配合ゲルとベピオは発売日が近く、お互い臨床試験を行うことができなかったからです。

そのかわりに、ダラシンTとデュアック配合ゲルの効果の違いが臨床試験で確認されています。

ニキビに対する効果:
デュアック配合ゲル VS ダラシン

ニキビへの効果をデュアック配合ゲルとダラシンTを比較した臨床試験(対象:日本人)を紹介します。

  1. デュアック配合ゲルを1日1回
  2. デュアック配合ゲルを1日2回
  3. ダラシンTを1日2回

12週間、顔面の赤ニキビに塗布した後の赤ニキビ数の減少率

デュアック配合ゲルとダラシンTゲルの効果の比較(グラフ)

赤ニキビ数の減少率を1週から12週まで比較

デュアック配合ゲルとダラシンTゲルの効果の比較グラフ(1週~12週)

出典:ポーラHP(一部改変)

デュアック配合ゲルの方が、ダラシンTより赤ニキビに効果があるとわかります。

さらに、デュアック配合ゲルは、1日1回塗布よりも1日2回塗布の方が、わずかながら赤ニキビに効果があることがわかります。(デュアック配合ゲルの使い方は1日1回洗顔後)

デュアック配合ゲルは、1日2回でなく1日1回である理由は、ベピオ(過酸化ベンゾイル2.5%)の用法が1日1回の塗布のため、デュアック配合ゲル(過酸化ベンゾイル3%+クリンダマイシン)もその用法に合わせたのだと思います。

デュアック配合ゲルの使い方(塗り方)

ベピオゲルは背中ニキビもOK!ディフェリンとの効果、副作用、使い方の違い
ニキビの塗り薬ディフェリンゲルが有名です。2016年4月に発売されたベピオゲルは、患者さんからの評判も比較的良いです。効果、副作用、使い方を中心に解説します。

顔ニキビへの使い方(塗り方)

1日1回洗顔後に、デュアック配合ゲルをニキビより広めに塗ります。
このあたりはベピオと同じです。

デュアック配合ゲルの塗りはじめは、ヒリヒリ感が比較的強く出ますので、赤ニキビの上のみに塗って、様子を見ながらニキビ全体に塗り広げていく方がいいです。

デュアック配合ゲルを頬全体に塗る例

ディフェリンを頬全体に塗る例

出典:ポーラHP

顔全体に塗る量のメーカー推奨量は、0.6gです。(ベピオは0.5g)

デュアック配合ゲルを人差し指の第一関節から指先まで取った量が約0.3gとメーカーが公表しています。つまり、顔全体には約2本分です。

人差し指の第一関節から指先までとったデュアック配合ゲルの量、約0.3g

出典:デュアック配合ゲル患者様用説明資料

デュアック配合ゲルは、推奨量以上に塗っても効果は変わらず、副作用の発現率が高まるだけです。

耐性菌の発現を防ぐために、原則12週間で効果が見られない場合は、一旦デュアック配合ゲルは中止します。

背中ニキビ(顔以外)への使い方(塗り方)

デュアック配合ゲルは、顔以外の背中ニキビにも使用できます。

1日1回入浴後に、デュアック配合ゲルを背中ニキビより広めに塗ります。
塗る量は、顔全体で0.6gを参考にして、面積に比例して背中ニキビに塗ります。

ただし、デュアック配合ゲルのべピオ成分(過酸化ベンゾイル)には漂白作用があります。

服にデュアック配合ゲルが付くと、服の色が脱色する場合があります。
デュアック配合ゲルを背中ニキビに使用するときは、色の白い肌着を着て寝てください。

ニキビへ12週を超える期間の連続使用はダメ

新薬ゼビアックスローションはニキビに1日1回でOK!効果と副作用
ゼビアックスローションは2016年1月7日発売のニキビ薬です。アクアチムクリーム、ダラシンTゲルと同じ抗菌薬で、赤ニキビの薬として期待されています。比較してみていきましょう。

ディフェリン、ベピオ、デュアック配合ゲルを直接比較したデータはありませんが、デュアック配合ゲルがニキビに最も効果があるのではないでしょうか。

しかし、デュアック配合ゲルは、ダラシンT成分(クリンダマイシン)を配合しているため、12週間を超える連続使用には向きません。

ニキビの上のみにデュアック配合ゲルを塗るのは問題ないのですが、ニキビがないところにデュアック配合ゲルを塗ってしまうと、ダラシンT成分(クリンダマイシン)に対する耐性菌を作る原因になるからです。

現在は、耐性菌を増やさないために、
ニキビの治療は、アクアチム、ダラシンT、ゼビアックスなどの抗菌薬単体の使用から、ニキビが出やすいところに、ディフェリンやベピオを塗り続け、ニキビの化膿がひどくなってきたら、アクアチム、ダラシンT、ゼビアックスをプラスする治療法に変わってきています。

ベピオ、ディフェリンとダラシン、アクアチム、ゼビアックスの使い方

デュアック配合ゲルの副作用

ヒリヒリ感、赤くなるのがツライ

デュアック配合ゲルにも、ベピオと似たような副作用が出ます。

  ベピオ デュアック配合ゲル
副作用 44% 31%
主な副作用 乾燥感 7% 10%
皮膚のはがれ 19% 6%
赤くなる 14% 6%

添付文書:「臨床試験結果(副作用)を編集

被験者が異なるため、単純にデータを比較してデュアック配合ゲルは、ベピオより副作用が少ないとは言えません。

デュアック配合ゲルの副作用のほとんどはベピオ成分(過酸化ベンゾイル)によるものです。副作用頻度はベピオ+アルファくらいと考えられます。

皮膚のはがれの副作用は、デュアック配合ゲルのピーリング効果(主作用)による可能性もありますので、完全なる副作用とも言い切れないです(程度によります)。

ただし、度を超えた皮膚のめくれや赤みは、デュアック配合ゲルとの相性が良くない可能性がありますので、使用を中止して診察を受けてください。

デュアック配合ゲルを塗ると、独特の乾燥感(ヒリヒリ感)が朝まで残り、特にデュアック配合ゲルの塗り始め数週間の期間はツライ夜を過ごすかもしれません。

副作用の対処(軽減方法)

ヒルドイドとジェネリックのビーソフテン(ヘパリン類似物質)の違いは成分と塗り心地
ヒルドイドとジェネリックであるビーソフテンは、ヘパリン類似物質を有効成分とする有名な保湿剤です。効果は同等ですが、添加物成分が違うため、塗り心地に違いがあります。

デュアック配合ゲルでヒリヒリする場合は、ヒルドイド、ビーソフテン(ヘパリン類似物質)などの保湿剤や、化粧水、乳液などをたっぷり使うことで、軽減されるかもしれません。

デュアック配合ゲルの保存方法

デュアック配合ゲルは、2℃~8℃の保存条件ですので冷蔵庫保存です。

まとめ

各社インタビューフォームを参考に作成

  ベピオ デュアック配合ゲル
有効成分 過酸化ベンゾイル2.5% 過酸化ベンゾイル3%
クリンダマイシン1%
使用場所 主に顔、背中 (粘膜、傷部以外)
用法 1日1回洗顔後
中止の目安 記載なし 12週間で効果がないとき
抗菌効果 アクネ菌 ブドウ球菌属
アクネ菌
プラセボとの比較 約28%優位※1 約55%優位※1
主な副作用 乾燥7.4% 乾燥9.8%
刺激感14.0% 接触皮膚炎6.8%※2
はがれ18.6% はがれ5.8%
赤くなる13.8% 赤くなる5.8%
保存 25℃以下
(夏は冷蔵庫)
2℃~8℃
(冷蔵庫)
使用上の注意 服等につかないように
妊婦 不明
授乳 不明
処方制限 なし※3 なし※4

※1各社条件が異なるため単純に効果を比較できるものではありません
※2接触皮膚炎とは、刺激物質(今回は薬)が皮膚に接触することによって起こる炎症の総称です
※3ベピオは、2016年3月から処方量の制限がなくなりました
※4デュアック配合ゲルは、2016年6月から処方量の制限がなくなりました