保湿系泡スプレーはジェネリックのヘパリン類似物質外用泡スプレーが独占していましたが、2018年9月13日にヒルドイドフォームが発売されました。
やはり、気になるのは「ヒルドイドフォーム」と「ヘパリン類似物質外用泡スプレー」の違いです。
「ヒルドイドフォーム」と「ヘパリン類似物質外用泡スプレー」の6つの違いを解説します。
量と薬価の違い
「ヘパリン類似物質外用泡スプレーは1本当たり100g」であるのに対し、「ヒルドイドフォームは1本92g」と変わった薬用量です。
ヒルドイドフォームは高圧ガスを噴射剤に使っているため、このような変わった薬用量になっているのでしょう。
薬価 | 1本値段 | |
---|---|---|
ヒルドイドフォーム | 22.2 | 2042 |
ヘパリン類似物質外用泡状スプレー | 14.7 | 1470 |
薬価:1gあたりの薬の値段
実際に薬局の窓口で支払う薬代(3割負担)は、ヒルドイドフォーム約600円、ヘパリン類似物質外用泡状スプレー約440円です。
使用感の違い
ヒルドイドフォームはガスを使っているのでプシューッと形の整った泡が出ます。
(ただし、開封時1回目のみダラッとした泡が出ます)
一方、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーはガスを使っていないので、ほわほわ~っとした泡がでます。
こんな感じです。
これを軽く塗りのばすと同じ質感になりますが、使用感が全く違います。
ヒルドイドフォームはビーソフテンローションに似た使用感で、さっぱりしてベタツキがありません。
『まだ知らないの?ビーソフテンローションは化粧水代わりにならないよ』
一方、ヘパリン類似物質外用泡状スプレーはヒルドイドクリームとローションの中間の使用感で、しっとりしています。
『ヒルドイドローションの効能効果はコレ!だから顔もぷるっぷるに』
添加物の違い
この使用感の違いは、添加物の違いが原因で起こります。
添加物とは主成分以外に使う薬効を持たない成分のことで、薬の安定性や使用感を決めます。
ヒルドイドフォームは油分を添加物に使っていないため、さっぱりとした使用感なのです。
ヒルドイドフォーム | ヘパリン類似物質外用泡状スプレー | |
---|---|---|
画像 | ||
主成分 | ヘパリン類似物質 | |
添加物 | グリセリン | |
パラオキシ安息香酸メチル | ||
マクロゴール | 精製ヒアルロン酸ナトリウム | |
ポリソルベート65 | 1,3-ブチレングリコール | |
ポリオキシエチレンベヘニルエーテル | ラウロマクロゴール | |
パラオキシ安息香酸プロピル | ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 | |
pH調節剤 | ステアリン酸ポリオキシル40 | |
D-ソルビトール | ||
クエン酸水和物 | ||
クエン酸ナトリウム水和物 |
使い方の違い
ヒルドイドフォームはガスを噴射剤に使っているので、使う前にしっかり振る必要がありますが、ノンガスのヘパリン類似物質外用泡状スプレーは振ってはいけません。
<顔への使い方>
- クレンジングをしてメイクを入念に落とします。
- (洗顔後、化粧水・乳液をしっとりするくらい塗ります)
- 「使用量の違い」を参考にして適量を手の平に取ります
- やさしく顔全体に円を描くように、クルクルッと塗り伸ばします。
顔をこすらず塗り広げるのがポイントです - 目と口のまわりは、入らないように気を付けて塗り伸ばします
- 耳の後ろも忘れずに塗ります
『ヒルドイドフォームは顔腕体に万能保湿!使い方はこれでOK』
使用量の違い
ヒルドイドフォームは専用キャップの大きさの泡量(約1g)を手のひら4枚分の面積に使います。顔に使うなら、キャップの半分くらいの大きさです。
ヘパリン類似物質外用泡状スプレーはワンプッシュ分の量(約0.5g)を手のひら2枚分の面積に使います。顔に使うなら、ワンプッシュ分です。
『あなたは間違っている!保湿剤の超定番ヒルドイドの正しい使い方』
まとめ
- ヒルドイドフォームはヘパリン類似物質外用泡状スプレーより薬用量は少ないが、1本あたりの値段は高い。
- ヒルドイドフォームの使用感はさっぱり。
ヘパリン類似物質外用泡状スプレーの使用感はしっとり。 - ヒルドイドフォームは油分を含まないため、ベタツキが少ない。
- ヒルドイドフォームはガスを使っているため使う前にしっかり振る。
ヘパリン類似物質外用泡状スプレーはノンガスなので振らない。
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