ルリコンで水虫が悪化する2つの理由 「副作用」と「マズイ使い方」

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薬局に勤務していると、ルリコンで水虫を悪化させてしまう方は毎年訪れます。

このページにたどり着いたあなたもその一人かもしれませんね。

悪化の原因は主に2つです。

  1. ルリコンの副作用
  2. ルリコンの使い方
    (使うタイミングがはやい)

副作用は仕方ありませんが、ルリコンの使い方やタイミングは調整できます。

ルリコンをダイジェストで解説した後、本題(副作用と悪化)に入ります。

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ルリコンとは

ルリコンの主成分はルリコナゾールです

ルリコナゾールは水虫菌(白癬菌:はくせんきん)が増えるのを抑える作用があります。

ルリコンはクリーム軟膏の3種類があります。

ルリコンクリーム、ルリコン軟膏、ルリコン液

使い分け

3種類のルリコンは水虫の状態で使い分けます。

  • ルリコンクリーム
    ジュクジュクした水虫に使う場合が多いです。
    ただし、ジュクジュクがひどいところに塗ると、水虫が悪化する場合があります。
  • ルリコン軟膏
    刺激が少ないためあらゆる水虫症状に使えますが、ベタつきが嫌われあまり使われていません。
  • ルリコン液
    ルリコン液は乾燥した指間型足水虫(指と指の間にできる水虫)へ使うケースが多いです。

ルリコンクリーム/軟膏/液の使い分けはこちらでくわしく解説中!
ルリコンクリーム/軟膏/液 水虫塗り薬の効果的な塗り方

効能効果

ルリコンは足水虫だけではなく、ぜにたむし、いんきんたむし、カンジダ、癜風(でんぷう)にも効果があります。

種類 解説
足水虫
(足白癬)
足にできる水虫
ぜにたむし
(体部白癬)
体にできる水虫
いんきんたむし
(陰部白癬)
股にできる水虫
カンジダ カンジダ菌の増殖で起こる皮膚病
癜風 癜風菌の増殖で起こる皮膚病

ルリコンの効能効果はこちらの記事をチェック!
ルリコンの効能効果はパワフル!それでも水虫に効かない理由

水虫塗り薬は最低でも2カ月は続け、できれば3カ月塗り続けるのが理想です。

ルリコンの副作用

クリームと液の水虫薬はかぶれやすいと言われますが、実際にかぶれ・赤み・刺激感などの副作用を経験する方は1~2%くらいです。

ルリコンの副作用頻度もその程度です。

副作用 副作用頻度
クリーム
接触皮膚炎
(かぶれ)
1.10% 2.05%
刺激感
(しみる)
0.11% 0.23%
発赤
(赤くなる)
0.07%

(ルリコン添付文書より抜粋)

これらの副作用が起こる原因は主に2つです。

  1. ルリコンクリーム/液の基剤が合わなかった
    (基剤は『塗り薬の軟膏とクリームの違いは基剤!吸収率、使用感で使い分ける』を確認しよう)
  2. ルリコンの使い方がマズかった
    (副作用というよりは悪化!)

ルリコンで水虫が悪化する水虫タイプ

水虫の状態でルリコンクリーム/軟膏/液を使い分けますが、ジュクジュク水虫は注意が必要です。

ジュクジュクがひどい水虫(以下、強ジュクジュク水虫)にルリコンを使うと、それが刺激になり悪化するケースが多いからです。

では、強ジュクジュク水虫はどのように対処すればいいのでしょうか?

強ジュクジュク水虫治療の第一歩

強ジュクジュク水虫には4パターンのアプローチ方法があります。

  1. ステロイドで炎症を抑える
    (だたし長期使用すると水虫は悪化する:理由は後で解説)
  2. 亜鉛華軟膏でジュクジュクを取る
  3. 1と2の両方
    (ステロイドと亜鉛華軟膏の混合薬
  4. 飲み薬を使う
    水虫飲み薬 ラミシール VS イトリゾール 効果と副作用
亜鉛華軟膏とは
皮膚科では皮膚の保護を目的に使うことが多い固い軟膏。
アトピー、おむつかぶれ、水虫など。
塗ると真っ白になるのでよく伸ばして使う。

ステロイドは水虫を悪化させる

真菌・細菌・ウイルスが原因で起こる病気にステロイドを使うと悪化します。

病気 原因
水虫(白癬) 真菌
とびひ
(伝染性膿痂疹:でんせんせいのうかしん)
細菌
ヘルペス(疱疹:ほうしん) ウイルス

ステロイドで皮膚病が悪化する理由はこちらでも解説しています。
とびひにステロイドを塗ると悪化!それでも使う2つの理由

ステロイドは真菌・細菌・ウイルスの増殖を助けるため禁忌だからです。

禁忌(次の患者には投与しないこと)

細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬・けじらみ等)

→感染を悪化させるおそれがある

デルモベート軟膏(ステロイド)添付文書より

ですので、ステロイドは1週間を限度に使ってみて、水虫の炎症が治まったら速やかにルリコンに切り替えます。
(ステロイドを塗り続けて水虫を悪化させる方も多い)

ステロイドを使っている間に水虫菌が増殖しないように、その間のみ水虫内服薬を併用する場合もあります。

ルリコンで悪化したときの対処方法

水虫の悪化が「ルリコンの副作用が原因」であるならば、ルリコンは中止して別の水虫薬に変更します。

ラミシール、ニゾラール、アスタット。水虫薬はたくさんあります。
水虫薬ラミシールクリーム、ジェネリック テルビナフィン、市販薬

強ジュクジュク水虫にいきなりルリコンを使う皮膚科医はいませんが、他科の医師の中には水虫治療のセオリーを知らない医師もいます。

「強ジュクジュク水虫にルリコンを使った」つまり、使い方の問題で水虫の悪化したのであれば、すみやかに皮膚科を受診してください。

ルリコンの市販

ルリコンはジェネリックも市販もありません。しかし、水虫市販薬は多く販売されています。

ただし、先に解説した通り最初のアプローチをまちがえるとひどい目に合います。

水虫市販薬は皮膚科医、薬剤師とよく相談して上手に使いましょう。

水虫市販はこちらの記事をチェックしよう
ルリコンの市販はない!薬局で買える病院用と同じ水虫薬は○○だけ!

まとめ

  1. ルリコンはかぶれなどの副作用が出やすいといわえるが、実際かぶれるのは少数
  2. ジュクジュクがひどい水虫に、いきなりルリコンを使い始めると、悪化する場合が多い
  3. そのため、ステロイドや亜鉛華軟膏で炎症を抑えてから水虫治療に入るのがセオリー
  4. ただし、ステロイドは水虫を悪化さえる原因になるため、長期使用は厳禁
  5. 水虫市販薬を自己判断で使い始めると、余計に水虫を悪化させる可能性がある