クレナフィンの効果はイマイチ?効かないとのうわさの真相は? 

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  • クレナフィンを使ってみたけど効果がイマイチなんだよね
  • 本当に効くの?
  • どうせ効かないから止めた!

ときおり、このような質問・疑問を投げかけられることがあります。

しかし、これらの疑問は医師・薬剤師の説明不足が原因かもしれません。

「クレナフィンは即効性がなく、爪水虫にジワジワ浸透して効果を発揮するタイプの薬」であることを最初に説明しなくてはならないからです。

そして、もうひとつ知らなくてはならない残念な事実は、「爪水虫は完治が難しい皮膚病」であるということです。

※爪水虫は通称名です。正式名称は爪白癬(つめはくせん)です。

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ルリコン液は爪水虫に効果なし

ルリコン、アスタット、メンタックスなどには液剤があります。

ラミシール外用液ルリコン液

市販では、ラミシール、ブテナロック、ピロエース、ダマリンあたりが有名でしょうか。
ルリコンの市販はない!薬局で買える病院用と同じ水虫薬は○○だけ!

クレナフィンが発売されるまでは、ルリコン、アスタット、ラミシールなどの液剤や市販液剤を爪に使用することがよくありました。

しかし、これらの塗り薬は爪水虫には効きません。

なぜなら、水虫菌は爪の奥に隠れていて、これらの塗り薬は爪の奥(爪床:そうしょう)に浸透しないからです。

クレナフィンが爪水虫に効果を発揮する理由

爪はケラチンのかたまりです。

ラミシール、ペキロンなどはケラチンと混ざりやすい(親和性が高い)ため、爪の奥へ行きわたりません。

クレナフィンは爪水虫に効果を発揮する2つの工夫があります。

  1. ケラチンとの親和性を低くする
  2. 主成分エフィナコナゾールを高濃度化
塗り薬 ケラチン吸着率
(親和性)
主成分濃度
クレナフィン 85.7% 10%
ラミシール 98.9% 1%
ペキロン 98.1% 0.5%

ラミシールはこちらを参照しよう。
水虫薬ラミシールクリーム、ジェネリック テルビナフィン、市販薬

爪への浸透力を高め主成分を高濃度化し、爪水虫に効果が認められた薬がクレナフィンなのです。

クレナフィン爪外用液10%

クレナフィンの効果

爪水虫は完治が難しい皮膚病です。

約1年間クレナフィンを使ったとしても、爪水虫の完全完治はとても難しいのです。
(それが、クレナフィンは効かないともいわれる原因のひとつです)

そのことを頭のかたすみにおいて次の試験結果を見てください。

クレナフィンとプラセボの効果比較(グラフ)

(国際共同第Ⅲ相臨床試験より)
足親指の爪水虫に1日1回寝る前に48週間クレナフィンを使って、52週目に効果を比較した試験

  • 完全完治
    感染面積が0%で、顕微鏡検査と培養検査で水虫菌が見つからない
  • 完治
    感染面積が5%以下で、顕微鏡検査と培養検査で水虫菌が見つからない
  • ほぼ完治
    顕微鏡検査と培養検査で水虫菌が見つからない
  • 有効
    感染面積が10%未満

クレナフィンの効果(52週後完全完治率)は17.8%ですので、約82%の方にはクレナフィンは効かなかったことになります。

爪水虫(爪白癬)の症状と治らない3つの理由 正しい治療法とは?

クレナフィンは効かない?

「クレナフィンは効かない」と言われてしまうのは、途中であきらめてやめてしまう人が多いからです。

クレナフィンは水虫菌を直接殺菌する効果がないため、爪水虫が押し出されて新しい健康爪に生え変わるまで塗り続けなくてはなりません。

水虫爪がキレイに生え変わる期間は、手で半年〜1年足で1年〜1年半といわれています。

クレナフィンで爪水虫が完治するまでの爪の様子

出典:爪白癬治療の心得

クレナフィンは36週くらい使い続けると効果は急に表れます。それまで辛抱して塗り続ける必要があるのです。

クレナフィンの効果(0週から52週)

縦軸:完全治癒率(%)
横軸:使用期間(週)
出典:科研製薬HP(一部改編)

また、クレナフィンの効果は使用期間に依存することもグラフからわかります。

クレナフィンの使用期間を延ばせば、もっと効果は得られるはずです。

ただし、正しい使い方ができてこそです。

第2の爪水虫薬ルコナックにも効かない疑惑があります。

ルコナックが爪水虫に効かない3つの理由 その使い方では効果なし

クレナフィンの使い方のポイント

クレナフィンの使い方のポイントは4つあります。

  1. ハケを使って爪全体に塗る
  2. 爪の境界や爪の中も忘れずに塗る
  3. 塗る量はピカッと光るくらい
  4. よくなった気がしても最低1年は続ける

クレナフィンの使い方はこちらの記事でくわしく解説しています。

クレナフィンの使い方はこれでバッチリ!使用期間も完璧マスター

クレナフィン中止後の持続効果

クレナフィンは続けないと効かないことがわかりましたね。

しかし、クレナフィンを切らして何日か塗れないこともあるでしょう。

「何日クレナフィンを使わなかったら効果がなくなるか」

という明確な基準は見当たりませんが、連続4週間クレナフィンを使用して2週間塗らなかった場合、爪の中のクレナフィン濃度は半分程度になります。

クレナフィンのできるだけ早い再開が必要です。

さもないと、またスタートからやりなおしになってしまいます。
(新しい爪が水虫におかされる)

(参考)足親指の爪水虫の爪内濃度(μg/g)

2週 5.31±4.0
4週 5.78±4.4
6週
(中止後2週間後)
3.16±3.4

(クレナフィン爪外用液資料より抜粋)

クレナフィンと飲み薬 効果の優越

従来の爪水虫飲み薬(イトリゾール、ラミシール)と塗り薬クレナフィン。どちらが効果があるのか?という疑問がわいてくると思います。

爪水虫飲み薬 ラミシール VS イトリゾール 効果と副作用

クレナフィンは発売されてまもないため、他の水虫薬との効果の優越はわかっていません。
(ただ、爪水虫は飲み薬を推奨という意見が多い)

爪水虫治療は「飲む」だけでなく「塗る」という新しい選択肢が加わり、新しい時代が幕開けしたところです。

これからのクレナフィンの活躍に期待しましょう。

最後にクレナフィンの副作用を確認して記事を締めくくります。

クレナフィンの副作用

水虫の塗り薬はかぶれの副作用が起こる頻度が高いといわれますが、クレナフィンの副作用頻度は高くはありません。

主な副作用
皮膚炎 2.1%
水ぶくれ 1.5%
赤く腫れる 0.7%
合計 6.4%

(第Ⅲ相試験の副作用報告より抜粋)

ほとんどの副作用は、クレナフィンが関係のない皮膚についたことが原因で起こります。

爪水虫薬を徹底比較
ルコナックとクレナフィンを徹底比較!効果、副作用、使い方、薬価

まとめ

  1. 従来の液剤の塗り薬や市販は爪水虫に効かない
  2. クレナフィンは、爪水虫の効果が認められた日本初の塗り薬
  3. クレナフィンの主成分は高濃度エフィナコナゾール
  4. クレナフィンの効果(52週後完全完治率)は17.8%
  5. 爪水虫の完治には、半年から1年半程度かかる
    (治療期間が長い。クレナフィンが効かないのではない)
  6. クレナフィンの効果は塗布36週後から急に表れる
  7. クレナフィンが皮膚につくと副作用(かぶれ、乾燥)の原因になる