アレグラFX、アレジオン、コンタック鼻炎Z(ジルテック) 市販と薬局用の違い

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アレグラ、アレジオン、ジルテック、ザジテン、ニポラジン

花粉症で1度は飲んだことがあるのではないでしょうか?

アレグラ、アレジオン、ジルテックに対応する市販薬が、アレグラFX、アレジオン、コンタック鼻炎Z、ザジテンAL鼻炎カプセル、ストナリニガードです。

市販薬と医療用の薬の違い。効果的な使用法について解説します。

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目次

アレグラFX(フェキソフェナジン)

アレグラFXとアレグラ

アレグラFXは、薬局で使用されているアレグラの市販です。有効成分はフェキソフェナジンです。

アレグラFXとアレグラの用法の違い

アレグラFXとアレグラの用法の違いはほとんどありません。

  用法
アレグラFX 1日2回朝夕
アレグラ 1日2回

アレグラの用法は1日2回ですので、朝夕食後で使用されることが多いです。
しかし、アレグラに関しては食後に飲まない方が効果的です。(後述)

アレグラFXとアレグラの添加物の違い

アレグラとアレグラのジェネリックであるフェキソフェナジンは、添加物が異なります。

しかし、アレグラFXとアレグラの添加物の違いはありません。全く同じです。

ジェネリックの中には、オーソライズドジェネリック(通称AG)と呼ばれるジェネリックがあります。
オーソライズドジェネリックは、添加物は先発品と同じです。
(先発品の関連会社が先発品と同工程で製造していることが多い)

フェキソフェナジン「SANIK」はアレグラのオーソライズドジェネリックです。
つまり、次の3種類は有効成分と添加物が全く同じフェキソフェナジン薬です。

  • アレグラ
  • アレグラFX
  • フェキソフェナジン「SANIK」

アレグラFXとアレグラの効果、副作用の違い

アレグラFXとアレグラのは、有効成分と添加物が全く同じですので、効果、副作用も同じです。

アレグラFXとアレグラの効能の違い

アレグラFXとアレグラの効能は、かなり違います。

アレグラは、花粉症以外にも皮膚のかゆみに使用できますが、アレグラFXは花粉症、ハウスダストなどの鼻のアレルギー以外には使用できません。
(アレグラFXは、皮膚のかゆみに使ってはいけないだけで効果はあります)

  効能
アレグラFX 花粉症、ハウスダストなどの鼻アレルギー
(くしゃみ、鼻水、鼻閉等)
アレグラ アレルギー性鼻
炎蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、湿疹等の痒み

アレグラFXとアレグラの対象年齢

アレグラFXとアレグラは、対象年齢の違いがあります。
アレグラFXは、15歳以上が対象年齢です。

アレグラは医師が診察しますが、アレグラFXは安全性を重視した市販薬のため、年齢規制がかかっています。

アレグラには、子供用にアレグラ30mg、アレグラドライシロップがあり、生後6カ月から服用可能です。

アレグラの1回あたりの用量

  6ヶ月~2歳 2歳~6歳 6歳~12歳 12歳以上 15歳以上
市販 アレグラFX × 1錠
薬局 アレグラ60mg × 1錠
アレグラ30mg × 1錠 2錠
アレグラDS 0.3g 0.6g 0.6g 1.2g

アレグラDS:アレグラドライシロップ

アレグラFXとアレグラの価格の違い

アレグラFXは市販薬のため自由価格ですが、アレグラには薬価(国が決めた一律の価格)があり健康保険が使用できます。

地域差や季節差もありますが、アレグラFX28錠あたりの価格は1500円~2000円程度です。
あいだをとって1750円とすると、アレグラFX1錠当たりの価格は62.5円になります。

1錠価格 3割負担価格 差額
アレグラFX 62.5 62.5
アレグラ 64.9 19.5 43.0

健康保険を使った方が安く見えますが、病院では診察料、薬局では技術料等が必要になります。

技術料を加味した1錠当たりのアレグラの推定価格(診察料除く)

14錠 28錠 42錠
アレグラ 46.4 36.1 31.0

病院に行って、28錠のアレグラを処方してもらうより、アレグラFXを購入した方が安くあがると思います。

アレグラは食後に飲まない方が効果がある

アレグラは、食事の影響を受けます。
食後ではなく、空腹時に服用した方が効果があることが分かっています。

空腹時、食後にフェキソフェナジン120mg服用したときの血中濃度
アレグラを食後と空腹時に服用した時の吸収の変化

AUCとは、アレグラ有効成分が血中に入ってきた総量のことです。
有効成分が血中に多くあるということは、それだけ効果が期待できます。
つまり、AUCは効果の強弱を測るひとつの目安です。

市販薬のアレグラFXは、アレグラと添加物も含めて有効成分が全く同じでした。そのため、アレグラFXも同様です。

アレグラFXの用法が朝夕食後ではなく、1日2回朝夕になっているのはこのためです。

アレジオン(エピナスチン)

【アレグラ、ザイザル、アレロック、アレジオン】副作用(眠気)の少ない花粉症薬はどれ?
「花粉症によく効く抗アレルギー薬は、眠気も強い」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。インペアードパフォーマンスが起こりにくい薬が、結果的に良い効果をもたらすと言われています。

アレジオン20は、薬局で使用されているアレジオン錠20mgの市販です。有効成分はエピナスチンです。

  • アレジオン20をアレジオン(市販)
  • アレジオン錠20mgをアレジオン(薬局)と記載します。

アレジオン(市販)とアレジオン(薬局)

アレジオンの市販は「アレジオン10」のみでしたが、「アレジオン20」が2015年12月1日発売されました。

「新発売のアレジオン20は医療用と同量配合!」武井咲さん出演のCMがアレジオンです。

アレジオン(市販)とアレジオン(薬局)の用法の違い

アレジオン(市販)とアレジオン(薬局)の用法の違いはほとんどありません。

  用法
アレジオン(市販) 1日1回就寝前
アレジオン(薬局) 1日1回

アレジオン(薬局)の用法は1日1回ですが、アレジオンの眠気の副作用を注意して、就寝前で使用されることが多いです。

夕食後でも問題なさそうですが、就寝前の方が効果があります(後述)。

アレジオン(市販)とアレジオン(薬局)の添加物の違い

アレジオン(市販)とアレジオン(薬局)の添加物の違いはありません。全く同じです。

アレジオンにはオーソライズドジェネリックはありません。
アレジオンのジェネリックは添加物が異なります。

アレジオン(市販)とアレジオン(薬局)の効果、副作用の違い

アレジオン(市販)とアレジオン(薬局)は、有効成分と添加物が全く同じですので、効果、副作用も同じです。

アレジオン(市販)とアレジオン(薬局)の効能の違い

アレジオン(市販)とアレジオン(薬局)も、アレグラFXとアレグラと同様に効能が違います。

アレジオン(市販)も花粉症やハウスダストなどの鼻アレルギー限定使用です。

  効能
アレジオン(市販) 花粉症、ハウスダストなどの鼻アレルギー
(くしゃみ、鼻水、鼻閉等)
アレジオン(薬局) アレルギー性鼻炎
気管支喘息
蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、湿疹等の痒み

アレジオン(市販)とアレジオン(薬局)の対象年齢の違い

アレジオン(市販)とアレジオン(薬局)の20mgの錠剤の対象年齢は同じで、15歳以上が対象年齢です。

ただし、アレジオン(薬局)には、子供用にアレジオンドライシロップ(アレジオンDS)があり、3歳以上から服用可能です。

アレジオンの1回あたりの用量

  3歳~7歳 7歳以上 15歳以上
市販 アレジオン20mg × 1錠
薬局 アレジオン20mg × 1錠
アレジオンDS 0.5g~1g 1g~2g

アレジオン(市販)とアレジオン(薬局)の価格の違い

地域差や季節差もありますが、アレジオン(市販)の12錠あたりの価格は1300円~1800円程度です。

1錠価格
アレジオン(市販) 108~150
アレジオン(薬局) 120.3

技術料を加味した1錠当たりのアレグラの推定価格(診察料除く)

14錠 28錠 42錠
アレジオン(薬局) 69.3 54.3 48.8

診察料を加えると、アレジオン(薬局)14錠あたりが、アレジオン(市販)と同価格になると思います。

アレジオン20も食後より空腹時の方が効果がある

アレジオンの食後服用と空腹時服用の効果の差

アレジオンはアレグラ以上に食事の影響を受けます。アレジオンの花粉症効果を最大限に引き出すためには、食事とは時間をおいて服用すべきです。

アレジオンを食後に服用した場合、空腹時服用と比較してAUCは62%低下します。

コンタック鼻炎Z(セチリジン)とジルテック

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商品名がジルテックではないため気付きにくいですが、コンタック鼻炎Zは、ジルテックの有効成分セチリジンを含む市販薬です。

ジルテックの進化版であるザイザルが発売されてからは、ジルテックの使用頻度は減りましたが、ジルテックの市販薬コンタック鼻炎Zは、2013年に発売された比較的新しい花粉症薬です。

コンタック鼻炎Zを作っている会社もジルテックを販売している会社と同じです。

コンタック鼻炎Z

コンタック鼻炎Zとジルテックの用法の違い

コンタック鼻炎Zとジルテックの用法の違いはありません。

1日1回就寝前に1錠です。
ただし、ジルテックは効果不十分の場合、1回20mgまで増量できます。

コンタック鼻炎Zとジルテックの添加物の違い

コンタック鼻炎Zとジルテックの添加物の違いはありません。全く同じです。

ジルテックにはアレジオンと同様にオーソライズドジェネリックはありませんので、ジルテックのジェネリックは添加物が異なります。

コンタック鼻炎Zとジルテックの効果、副作用の違い

コンタック鼻炎Zとジルテックは、有効成分と添加物が全く同じですので、効果、副作用も同じです。

コンタック鼻炎Zとジルテックの効能の違い

コンタック鼻炎Zとジルテックも、アレグラFX、アレジオンと同様に市販用と薬局用では効能が異なります。

コンタック鼻炎Zは花粉症やハウスダストなどの鼻アレルギーに限定して使用できます。

  効能
コンタック鼻炎Z 花粉症、ハウスダストなどの鼻アレルギー
(くしゃみ、鼻水、鼻閉等)
ジルテック アレルギー性鼻炎
蕁麻疹、湿疹等の痒み

コンタック鼻炎Zとジルテックの対象年齢の違い

コンタック鼻炎Zとジルテック10mgの対象年齢は同じで、15歳以上が対象年齢です。

ただし、ジルテックには、子供用にジルテックドライシロップ(ジルテックDS)とジルテック5mgがあり、2歳以上から服用可能です。

子供の場合、1日2回服用しないと大人と同程度の血中濃度を維持できない(大人と同程度の効果を得られない)ため、ジルテックドライシロップは朝食後と就寝前の1日2回服用になります。

  2歳~7歳 7歳~15歳 15歳以上
市販 コンタック鼻炎Z × 1錠
薬局 ジルテック10mg × 1錠~2錠
ジルテック5mg × 1錠 2錠~4錠
ジルテックDS 1回0.2g、1日2回 1回0.4g、1日2回 0.8g~1.6g

コンタック鼻炎Zとジルテックの価格の違い

ジルテックとザイザルの薬価の差はほとんどありません。

もはやジルテックを選択する理由もなくなりました。そのため、医療現場ではジルテックからザイザルにシフトしています。

地域差や季節差もありますが、コンタック鼻炎Zの14錠あたりの価格は1800円~2400円程度です。コンタック鼻炎Zは、アレグラFX、アレジオンと比べるとやや高いです。

1錠価格
コンタック鼻炎Z 128~171
ジルテック10mg 92.2
ザイザル5mg 96.4

やや眠気が起こりやすいが、花粉症の症状にシャープに効く市販薬を2種類紹介します。

ザジテンAL鼻炎カプセル(ケトチフェン)

禁忌
てんかん又はその既往歴のある患者

花粉症の市販薬ザジテンAL鼻炎カプセルは、処方箋薬のザジテンカプセルと成分、成分量、添加物、用法用量は同じです。

異なる点は、カプセルのデザイン、効能効果の範囲、服用できる年齢です。

  ザジテンAL鼻炎カプセル ザジテンカプセル
有効成分 ケトチフェン
用法 1カプセルを1日2回、朝食後、就寝前服用
効能、効果 花粉症、ハウスダストなどの鼻アレルギー
(くしゃみ、鼻水、鼻閉等)
アレルギー性鼻炎
気管支喘息
蕁麻疹、湿疹等の痒み
年齢 15歳以上 原則15歳以上

ザジテンAL鼻炎カプセルは、食事の影響は受けません。

ストナリニガード(メキタジン)

禁忌
緑内障のある患者
前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者

花粉症の市販薬ストナリニガードは、処方箋薬のニポラジンと成分、成分量、添加物、用法用量は同じです。

異なる点は、錠剤のデザイン、効能効果の範囲、服用できる年齢です。

ストナリニガードは、眼圧の高い方(緑内障)や尿路障害(前立腺肥大等)のある方が服用できない場合があるため、選択の難易度がやや高い市販薬です。

  ストナリニガード ニポラジン
有効成分 メキタジン
用法用量 1回1錠を1日2回服用
効能、効果 花粉症、ハウスダストなどの鼻アレルギー
(くしゃみ、鼻水、鼻閉等)
アレルギー性鼻炎
※気管支喘息
蕁麻疹、湿疹等の痒み
年齢 15歳以上 原則15歳以上

※気管支喘息:1回2錠服用

ディレグラ(アレグラ+プロイドエフェドリン)については、加筆して記事を分割しました。

ディレグラ(アレグラ+プソイドエフェドリン)の効果と副作用 市販は?
ディレグラは、花粉症などによる鼻づまり(鼻閉)、充血、腫れに特に効果があります。そのため、根強いディレグラ支持者がいますが、ディレグラは長期服用する花粉症薬ではありません。

まとめ

  1. 薬局用のアレグラ、アレジオン、ジルテック、ザジテン、ニポラジンにはドライシロップやシロップがあり、子供から大人まで幅広く使用できる
  2. その市販薬アレグラFX、アレジオン、コンタック鼻炎Z、ザジテンAL鼻炎カプセル、ストナリニガードの対象年齢は15歳以上
  3. アレグラFX、アレジオン、コンタック鼻炎Z、ザジテンAL鼻炎カプセル、ストナリニガードは、有効成分と添加物が薬局用と同じため、効果、副作用は同じ
  4. しかし、効能は異なり、花粉、ハウスダストなどによる鼻アレルギーに限定される
  5. アレグラには、オーソライズドジェネリックのフェキソフェナジン「SANIK」があり、これも有効成分と添加物が同一