花粉症の予防薬と治療薬 薬(目薬、点鼻薬)は花粉飛散前のいつから?

花粉症を発症してしまった方は、残念ながら自然に花粉症は治りません。

去年、(スギ)花粉飛散時期に目のかゆみ、鼻水、鼻づまりが出たのであれば、症状の強弱、早遅はあるかもしれませんが、今年も同じような症状が出ます。

花粉症の主な症状

  1. アレルギー性結膜炎
    (目のかゆみ、充血、ただれ)
  2. アレルギー性鼻炎
    (鼻水、鼻閉、くしゃみ)
  3. アトピー性皮膚炎、ニキビの悪化
    (かゆみ)
  4. 気管支喘息の悪化

毎年、花粉飛散時期に目のかゆみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が出るのであれば、何か対策をとらなくてはなりません。

花粉症治療薬を花粉飛散前から予防薬としてに服用(点眼、点鼻)することで、目のかゆみ、鼻水、鼻づまりの症状を軽くしたり、症状が出る時期を遅らせることができます。

最近では、花粉症薬の予防投与が花粉症対策で重要になりつつあります。

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スギ花粉が飛散する時期

2017年スギ花粉の飛散時期情報(日本全国地図)

日本気象協会「2017年春の花粉飛散予測」によると、2017年春のスギ花粉の飛散開始は例年並みで、2月上旬から花粉シーズンに入るそうです。

2016年シーズンと比較すると、2017年のスギ花粉は、九州・四国・近畿地方で非常に多く、中国・東海地方でも多く飛散すると予測されています。

花粉症薬は花粉飛散前のいつから予防薬として使う?

花粉は飛散開始前から、少量の花粉が飛散しています。

花粉症予防薬で花粉症対策をするためには、できれば1月後半から、遅くても2月に入ったら開始するのがベストです。

花粉症薬の2つの開始時期

  1. 花粉症予防薬:花粉飛散の約2週間前から薬を開始
  2. 花粉症治療薬:花粉症の症状が出てから薬を開始(←予防対策にならない)

花粉症の症状が悪化しないように、花粉飛散終了まで薬を継続服用します。

花粉症薬の予防薬

花粉症が悪化してから花粉症薬を開始しても、目のかゆみ、鼻水、鼻づまりなどの症状は、すぐによくなりません。

しかし、症状が出る前や、症状が軽い間に花粉症薬を予防投与する4つのメリットがあります。

  1. 症状が出る時期を遅らせる
  2. 花粉飛散量が多くなった場合でも、症状をコントロールしやすくなる
  3. 症状が軽くすむ
  4. 症状が速く終わる

花粉症薬の予防投与の効果

花粉症薬の治療投与から予防投与へ、考え方が少しずつ変わりつつあります。

花粉症の鼻水症状の予防薬

花粉症の鼻水症状の予防薬の基本は、花粉症内服薬の予防投与です。

鼻水症状の予防投与に使用される飲み薬は、眠気の副作用がでにくい第2世代抗ヒスタミン薬(以下、抗アレルギー薬)を使います。

それでも、抗アレルギー薬によっては、喉の渇き、だるさ、眠気、集中力の低下などの副作用症状が出ることがあり、運転などの注意が必要です。

花粉症薬アレグラ、ザイザル、アレロック、アレジオン 副作用(眠気)の少ない抗アレルギー薬は?
「花粉症に強く効く抗アレルギー薬は、眠気も強い」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。インペアードパフォーマンスが起こりにくい薬が、結果的に良い効果をもたらすと言われています。

アレルギー性鼻炎(鼻水、くしゃみ型)の予防と治療イメージ

鼻水・くしゃみ症状のアレルギー性鼻炎の予防と治療

抗アレルギー薬の主な効果

  • 鼻炎(鼻水、くしゃみ)
  • 結膜炎(目のかゆみ)

花粉症の鼻づまり症状の予防薬

花粉症の鼻づまり症状の予防薬の基本も、花粉症内服薬の予防投与です。

ただし、抗アレルギー薬の鼻づまりへの効果は弱いため、他の飲み薬を予防投与します。

花粉症の鼻づまり予防投与で使用する飲み薬は、ロイコトリエン受容体拮抗剤(以下、抗ロイコトリエン薬)です。

アレルギー性鼻炎(鼻閉型)の治療イメージ

鼻づまり症状のアレルギー性鼻炎の予防と治療

抗ロイコトリエン薬の主な効果

  • 鼻閉(鼻づまり
  • 喘息発作の軽減

抗ロイコトリエン薬
(オノン、キプレス、シングレア)

抗ロイコトリエン薬は、オノンカプセル(プランルカスト)、アレコート(ザフィルルカスト)、キプレス、シングレア(モンテルカスト)が発売されています。

しかし、アレコートは気管支喘息のみの保険適応で、アレルギー性鼻炎(鼻閉型)には使いません。

オノンとキプレス、シングレアの効果の差はありません。

オノンとキプレス、シングレアの違い

1回に飲む個数、1日に飲む回数、後発品(ジェネリック医薬品)の有無2016年9月にシングレアのジェネリックも発売。薬価(薬の値段)です。

商品名 一般名 1日服用回数 1回服用個数 2016年
1日薬価
オノンカプセル112.5mg プランルカスト 2 2 \214.8
プランルカスト225mg
「日医工」、他
2 1 \105.2
キプレス10mg モンテルカスト 1 1 \203.5
シングレア10mg
モンテルカスト10mg「KM」 \101.8

プランルカスト225mg「日医工」は、オノンのジェネリック
モンテルカスト10mg「KM」は、キプレス・シングレアのオーソライズドジェネリック

1日2回、薬を継続服用できるのであれば、一番花粉症の予防コストが低いプランルカスト225mg「日医工」などがベストです。

1日1回にこだわるのであれば、キプレス・シングレアを開始します。

キプレス・シングレアのオーソライズドジェネリック(\101.8)、ジェネリック(\81.4)が予防コストが低いです。

花粉症の鼻水、鼻づまり症状の治療

花粉飛散前から花粉症薬を予防投与していても、花粉の飛散量が増えたときなどは、鼻水、鼻づまり症状が悪化する場合もあります。

予防投与していた花粉症薬は継続して、ステロイド点鼻薬を治療目的で追加します。

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鼻づまり症状がひどい場合は、さらに血管収縮剤の入り点鼻薬(鼻づまり点鼻薬)を治療目的で併用します。

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花粉症の目のかゆみ症状の予防薬
(アレルギー性結膜炎)

花粉症による目のかゆみ、めやに、涙などの症状が出るアレルギー性結膜炎は、飲み薬ではなく、抗アレルギー目薬の予防点眼をおこないます。

抗アレルギー薬(飲み薬)を予防投与した方が花粉症を予防できそうですが、抗アレルギー内服薬はアレルギー性結膜炎の保険適応がありません。

そのため、アレルギー性結膜炎の花粉症予防は「抗アレルギー目薬」の予防点眼です。

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花粉症による目のかゆみ、充血の症状に抗アレルギー目薬(パタノール、アレジオン、ザジテン、リボスチン…)が使用されますが、値段が高いのがネックです。

花粉飛散後、目のかゆみだけでなく、鼻水、鼻づまりの症状も出る方は、積極的に抗アレルギー薬を予防投与が、両方の症状の対策ができます。

花粉症の目のかゆみ症状の治療
(アレルギー性結膜炎)

予防点眼していても、花粉の飛散量が増えた時などは目のかゆみ症状が悪化するする場合があります。

予防点眼で開始していた抗アレルギー目薬は継続点眼して、症状が悪化する場合は、ステロイド点眼薬、抗菌目薬を追加します。

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ステロイド点眼薬、抗菌目薬の追加で、目のかゆみ、充血、めやになどの症状が治まらないときは、抗アレルギー薬(飲み薬)を追加することもあります。

アレルギー性結膜炎(目のかゆみ、充血など)の予防、治療イメージ

アレルギー性結膜炎(目のかゆみ、充血)の予防と治療

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花粉症の予防と治療で大事なこと

花粉症の予防と治療で重要なことは、目のかゆみ、鼻水、鼻づまりの症状がなくても、軽くても、花粉が飛散している間は継続して薬を使用することです。

雨が降ると花粉は飛ばないため、花粉症の目のかゆみ、鼻水、鼻づまりなどの症状は楽になることがありますが、
一時的に症状が治まっているだけで、薬の服用を止めると、花粉の大量飛散時に一気に症状が悪化します。

まとめ

  1. 花粉症の症状が悪化してから花粉症薬を開始しても、効果が出るには時間がかかる
  2. 花粉症予防の基本は、花粉症薬の予防投与
  3. 花粉症薬の予防投与は、花粉が飛散する2週間前から行う
  4. 予防薬には、症状が出る時期を遅らせたり、症状を軽くすませたりする効果がある
  5. 鼻水症状の予防投与に使う花粉症予防薬は、抗アレルギー薬
  6. 鼻づまり症状の予防投与に使う花粉症予防薬は、抗ロイコトリエン薬
  7. 目のかゆみ症状の予防投与は、抗アレルギー点眼薬
  8. 花粉が飛散している間は、花粉症の症状がなくても花粉症薬は継続する

私の花粉症予防薬

花粉症予防薬の検証2016

私は鼻水型の花粉症です。
抗アレルギー薬の予防効果を検証しました。

2016年1月20日
クラリチンのジェネリック医薬品であるロラタジン10mg錠「ファイザー」予防投与開始。

2月:全く花粉症の症状なし
3月4日:全く花粉症の症状なし

途中で手持ちロラタジンがなくなったため、アレグラに変更

2016年は花粉症薬の予防投与が功を奏し、鼻症状がでませんでした。

副作用(眠気)の少ないクラリチンのジェネリック ロラタジンは花粉症予防薬におすすめ
花粉症の症状が出てからでは、なかなかクラリチン(ロラタジン)は効いてこないかもしれません。しかし、花粉症予防薬として服用した場合、期待以上の効果を発揮してくれるかもしれません。

花粉症予防薬の検証2017

2017年1月28日
アレグラの予防投与開始