水虫塗り薬ルリコン(軟膏、クリーム、液)の効果的な塗り方使い方

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水虫菌(白癬菌)は、湿気でじゅくじゅくしてくる梅雨くらいからにかけて活発化します。

逆に、気温の低い冬の活動は少なくなります。

つまり、水虫の症状は夏前に急に現れ、冬には自然に症状がなくなることが多いです。

多くの方が困っている水虫のひとつが足水虫(足白癬)です。

ニゾラール、アスタット、ラミシール、マイコスポール、メンタックス…。

足水虫に使える水虫の塗り薬は、本当に多くの種類があります。

今回は、ルリコンの効果、副作用、使い方を中心に解説します。

そして、2016年に発売された爪水虫専用塗り薬ルコナックとルリコンの関係にも触れたいと思います。

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足水虫の種類

足水虫は主に3種類です。

  1. 小水疱型足水虫(しょうすいほうがた)
  2. 趾間型足水虫(しかんがた)
  3. 角化型足水虫(かかと水虫)

小水疱型趾間型足水虫は夏に急に症状が現れ、冬には症状はなくなる典型的な水虫です。

一方、かかとが割れているだけだと思って放置していたら、後でとんでもないことになるのが角化型足水虫(かかと水虫)です。

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足水虫の症状

足水虫はかゆいイメージが先行していますが、かゆみの症状は出るのは少数です。

多くの方は見た目の変化に気付いて病院を受診します。

  • 皮がむける
  • じゅくじゅくする
  • ガサガサする
  • カサカサする
  • 水ぶくれができる など

小水疱型足水虫の症状

梅雨から夏になると、足の裏や横側に小さな水ぶくれ(小水疱)がでてくるのが小水疱型足水虫です。

水ぶくれがつぶれると、皮がめくれたりじゅくじゅくすることもあります。

水虫菌が増えてくる(皮膚の奥に水虫菌が広がる)とかゆみの症状が出てきます。

趾間型足水虫の症状

趾間型足水虫は足水虫のかゆいイメージそのもので、かゆみの症状が起こりやすいタイプの足水虫です。

見た目では皮がむけてきます。

趾間型足水虫は、じゅくじゅくしてくるタイプからカサカサして皮がめくれてくるタイプまでさまざまです。

角化型足水虫(かかと水虫)の症状

角化型足水虫(角質増殖型水虫、かかと水虫)は、足の裏全体(特にかかと)の皮膚が厚くなり、放置すると皮膚はますます硬くなっていきます。

特に冬になるとひび割れが悪化します。

角化型足水虫(かかと水虫)の場合は、かゆみの症状はほとんどありません。

かかとがかなり厚くなっている場合は、水虫の塗り薬だけでは効果が不十分で、飲み薬の使用が多いです。

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ルリコンの成分

ルリコンはルリコナゾールを有効成分とする水虫の塗り薬です。

ルリコンクリーム、ルリコン軟膏、ルリコン液

ルリコンはクリームの剤形のみの発売でしたが、2013年にルリコン軟膏が発売され、症状や使用感に合わせて使い分けができるようになりました。
(クリーム、軟膏、液の違いは後述)

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ルリコンが効果を発揮する水虫の種類

ルリコンは足水虫以外の水虫、カンジダ、癜風(でんぷう)、インキンタムシ(陰部水虫)などに効果があります。

下記の皮膚真菌症の治療

  • 白癬:足白癬、体部白癬、股部白癬
  • カンジダ症:指間びらん症、間擦疹
  • 癜風

ルリコンクリーム添付文書より

カンジダとは
カンジダはカンジダ菌の増殖によって起こる夏に多い皮膚病です。
カンジダ菌は、高温・多湿を好み、汗や不衛生な状態で増殖します。
<代表例>
指間カンジダ、おむつカンジダ、膣カンジダ、口腔カンジダ
癜風とは
癜風は癜風菌と呼ばれるカビの一種が増殖して起こる皮膚病です。
癜風菌も、高温・多湿を好み、汗や不衛生な状態で増殖します。
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ルリコンの効果

ルリコンクリーム、軟膏、液の足水虫への効果は同等です。

  ルリコンクリーム ルリコン液
皮膚症状改善率
(中等度以上改善率)
91.5% 90.6%
真菌学的効果
(菌陰性化率)
74.6% 65.1%

国内臨床試験の水虫塗り薬の塗布期間は2週間~4週間です。

  • 2週間:足水虫
  • 4週間:それ以外の水虫、カンジダ、癜風

ルリコンは、その半分の期間(1週間~2週間)使っただけで、2週間~4週間塗布したときと同等の効果が認められています。

ルリコンクリームの効果

足白癬(足水虫)

前期第Ⅱ相試験におけるルリコンクリームの総合臨床効果より

こちら↓の飲み薬は足水虫にも使います。

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ルリコンの副作用

クリームと液の水虫の塗り薬はかぶれやすいと言われますが、かぶれ、赤み、刺激感などの副作用が起こる実際の頻度は1~2%くらいです。

副作用が起こる理由のほとんどは、次の2つのどちらかです。

  1. クリーム・液の基剤が肌に合わなかった
  2. クリーム・液を使う前に、水虫菌の炎症を抑える塗り薬(ステロイド軟膏、ステロイドと抗生物質の配合剤など)を先に使うべきだった
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ルリコンの塗り方使い方

塗る回数と塗るタイミング

ルリコンは、1日1回入浴後、患部の水気を取って乾燥させた後に塗ります。

入浴後に塗る理由は主に2つあります。

  1. 清潔である
  2. 皮膚が柔らかくなり薬の成分が浸透しやすい

ルリコンクリーム(軟膏)の塗り方

ルリコンクリーム(軟膏)の塗り方で重要なことは塗る範囲です。

理想は足全体に塗ります。

最低でも症状が出ているところより広めに塗ります。
(ルリコンクリーム・軟膏の処方量が患部の大きさに対して多い場合は、足全体であることが多い)

なぜならば、症状が出ていないところにも水虫菌は繁殖している可能性が高いからです。

ルリコン液の塗り方

ルリコン液は、毎回使用前に先端部分を指などで数回押して空気を抜く必要があります。

ルリコン液の空気抜きの方法

出典:佐藤製薬HP

ルリコン液は容器の側面を押しても液は出ません。

下向きにして、先端の突起を患部に押し付けるように使用します。

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ルリコンクリーム・軟膏・液の使い分け(違い)

ルリコンクリーム

ステロイドは軟膏の使用が多いですが、水虫の塗り薬はクリームの使用が多いです。

ルリコンクリームはじゅくじゅくした足水虫に使用する場合が多いです。

ただし、ルリコンクリームをじゅくじゅくがひどく炎症を起こしている足水虫に塗ると、しみたり炎症が悪化する場合が多いです。

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ルリコン軟膏

ルリコン軟膏は刺激が少ないためあらゆる足水虫の症状に使用できますが、足に塗ったときのべたつきが嫌われ、あまり積極的には使用されません。

ルリコン軟膏は、角化型足水虫(かかと水虫)への使用が多い印象です。

ルリコン液

ルリコン液は乾燥した指間型足水虫への使用が多いです。

ルリコン液は、基剤のアルコール成分が原因で、ルリコンクリーム以上に刺激が強いです。

そのため、じゅくじゅくした足水虫にルリコン液を使用するとしみて痛みます。

ルリコンはいつまで塗る?

水虫塗り薬ルリコンの水虫菌に対する効果は強力です。

足水虫の症状にもよりますが、塗り薬の効果は1週間~2週間くらいで現れ、皮膚症状・自覚症状も2~4週間ほどで改善してきます。

しかし、このタイミングで塗り薬を止めてしまうと、また足水虫は再発します。

症状がないだけで、水虫菌は皮膚に残っているからです。

年齢や体の場所によって皮膚のターンオーバー(角質が落ちるまでの期間)は違いますが、28日~56日と言われています。

足水虫の塗り薬は最低でも2カ月は続け、できれば3カ月塗り続けるのが理想です。

ルリコンが効かないとき

ルリコンを4週間毎日塗っても効かないときもあります。

主な考えられる理由は4つです。

  1. 足水虫ではない
  2. 角化型足水虫(かかと水虫)である
  3. ルリコンが合っていない
  4. 塗る量(範囲)が少ない(狭い)

全く効かない場合は、足水虫ではない可能性があります。

足水虫と似た症状を起こす病気は多く、皮膚科専門医でも見ただけでは診断をくだせません。

足水虫(足白癬)と診断するときは、顕微鏡で水虫菌を検査するか、培養するかしなくてはならないルールです。

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ルリコン液は爪水虫には効果なし

ルリコン液は爪への浸透がほとんどなく、爪の表面と近くの皮膚にしか効果がありません。

爪水虫に効果があるのは、ルコナック外用液です。

ルコナック外用液は、ルリコンの有効成分のルリコナゾールを5%まで高濃度化し、爪の奥深くまで浸透してとどまるように改良された、爪水虫専用の塗り薬です。

ルリコン液とルコナック爪外用液

左:ルリコン液
右:ルコナック爪外用液

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ルリコンのジェネリックと市販薬

水虫の塗り薬は、市販化(OTC化)がかなり進んでいますが、ルリコンはジェネリックも市販もありません。

↓ジェネリックと市販がある水虫塗り薬の一覧表が記事内にあります。

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まとめ

  1. 足水虫の症状は夏前に急に現れ、冬になると自然になくなることが多い
  2. かゆみ症状は出る足水虫は少数
  3. 足水虫は、小水疱型、趾間型、角化型(角質増殖型)の3種類
  4. ルリコンは、ルリコナゾールを有効成分とする水虫の塗り薬
  5. 効果は1週間~2週間ほどで現れ、3~4週間で皮膚症状は改善してくる
  6. 水虫の塗り薬はかぶれやすいといわれるが、実際の副作用の頻度は1~2%程度
  7. 足水虫の場合、ルリコンを1日1回入浴後足全体に塗り、3カ月間は続けるのが理想
  8. ルリコン液は爪水虫に効果なし
  9. 爪水虫に効果があるのはルコナック爪外用液

※ルリコンは足水虫以外にも、陰部水虫(股部白癬:いんきんたむし)、手水虫(手白癬)、体水虫(体部白癬:ゼニタムシ)にも効果があります。