フェロミアのツライ副作用 便秘、下痢、吐き気、胃痛はいつまで続くの?

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内服用鉄剤は6種類ありますが、大人の鉄欠乏性貧血によく使われるのはフェロミアです。

鉄欠乏性貧血薬 成分名
フェロミア クエン酸第一鉄
フェログラデュメット 硫酸鉄
スローフィー
テツクールS
フェルム フマル酸第一鉄
インクレミン ピロリン酸第二鉄

もともと鉄剤は、便秘、下痢、吐き気、胃痛などの胃腸系副作用が起こりやすい薬ですが、フェロミアは特にその印象が強いです。

そして、よくある質問がこの2つです。

  • フェロミアの副作用はいつまで続くの?
  • 副作用対策はないの?

このような疑問にお答えしたいと思います。

「フェロミアの標準的な飲み方」の解説から入り、副作用が起こったときの対策方法を解説します。

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フェロミアの飲み方

フェロミアクエン酸第一鉄を主成分とする鉄欠乏性貧血薬です。

フェロミア錠50mg

大人の場合、2~4錠を1日1回から2回に分けて食後に飲む。これが標準的なフェロミアの飲み方です。

ですので、たいてい1回1錠から2錠を1日1回から2回飲むことになります。

鉄の吸収をよくするために、鉄剤はあえて「食前」にという飲み方もあります。

しかし、この飲み方だと吐き気や胃痛などの副作用が出る可能性が高まるためおすすめしません。

フェロミアの副作用

フェロミアは便秘、下痢、吐き気、胃痛などの胃腸系副作用が起こりやすい薬です。

フェロミアの副作用頻度は6%程度ですが、データ以上に吐き気、胃痛の副作用が多い印象があります。男女別に見ると女性(特に妊婦)に副作用が出やすいです。

副作用 副作用頻度
嘔気(悪心) 3.02%
嘔吐 1.79%
下痢・軟便 1.02%
胃痛 0.49%
便秘 0.46%
胃の不快感 0.4%
食欲不振 0.4%

(フェロミアインタビューフォーム、使用成績調査6年間の累積より)

フェロミアの副作用はいつまで

フェロミアの副作用は飲み始めに起こりやすいです。

副作用が軽い場合は、そのまま飲み続けている間に少しずつ副作用は軽くなることが多いです。

しかし、副作用が強い場合は、そのまま飲み続けると副作用が悪化して、フェロミアを飲み続けられなくなるケースが多いです。

フェロミアの副作用がツライときの対策

便秘、下痢、吐き気、胃痛などの胃腸系副作用がツライときにできる副作用対策は、フェロミアの量を減らすことです。

もし、フェロミアを1回2錠朝食後に飲んでいるなら、1回1錠を1日2回に分けて飲む。それでも副作用がツライなら、思い切って1日1回に変更します。

量を減らすと効果が心配ですが、フェロミアは1錠中の鉄量が50mgと多く、鉄欠乏状態にあるときは鉄吸収量もいいです。
食事摂取基準(2015年)によると、鉄分の食事からの接種推奨量は成人女性で約10mg

ですので、飲み続けられないよりは、減量して飲み続ける方にメリットがあります。

この飲み方でもダメなら、副作用がマイルドな他の鉄剤(フェログラデュメットインクレミン)もしくは注射薬(フェジン)に変更するのがいいでしょう。

フェログラデュメットとフェロミアの違い 鉄剤の使い分けはこれでOK!

便秘の副作用対策

フェロミアで便秘になる場合は、運動や食物繊維の多い食べ物を摂ることで解消されます。

しかし、それができないときは便秘薬や整腸剤に頼らざるをえません。

ただし、酸化マグネシウムを成分にするマグミット(便秘薬)は、フェロミアと飲み合わせに注意で、2時間以上間隔をあけて飲む必要があります。

鉄剤(フェロミア/フェログラデュメット/インクレミン)は飲み合わせに注意!

<便秘薬の例>

<整腸剤の例>

便秘が原因で痔が悪化する場合もあるため、もともと便秘体質の人や痔持ちの人は注意が必要です。

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また、フェロミアを飲むと便の色が黒くなります。これは副作用ではありませんのでそのまま飲み続けてください。

鉄剤で便が真っ黒!副作用じゃないから止めないで

下痢の副作用対策

フェロミアの鉄が腸を過剰に刺激すると下痢を起こします。フェロミアの下痢対策としては整腸剤が有効です。

ひどい下痢には、下痢止めを使うのもいいかもしれませんが、下痢しているときはその他の栄養分の吸収も悪くなるため、他の鉄剤に変更して下痢が治るのを待つのがベターです。

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吐き気と胃痛の副作用対策

フェロミアの鉄が過剰に胃を刺激すると、胃痛や吐き気を起こします。

ですので、胃痛や吐き気を抑えるためには、胃を刺激から守ることが重要です。

具体的には、食後ではなく食直後に薬を飲みます。

それでも、副作用が治まらない場合、セルベックスやムコスタなどの防御因子増強型胃薬の併用が有効です。

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まとめ

  • フェロミアは便秘、下痢、吐き気、胃痛などの胃腸系副作用が飲み始めの時期に起こりやすい
  • 便秘、下痢、吐き気、胃痛などの胃腸系副作用がツライときにできる副作用対策は、フェロミアの量を減らすこと
  • 便秘の副作用がツライときは、便秘薬や整腸剤を併用する
  • 下痢の副作用がツライときは、下痢止めや整腸剤を併用する
  • 吐き気、胃痛がツライときは、防御因子増強型胃薬を併用する