口内炎塗り薬ケナログの効果を引き出す塗り方 副作用、ジェネリック オルテクサーは?

口内炎が痛む女性 塗り薬
この記事は約6分で読めます。

当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

口内炎は一度はなったことがある皮膚病?(歯科病?)のひとつです。

口内炎は主に4種類です。

  1. カタル性口内炎
  2. ヘルペス性口内炎
  3. カンジダ性口内炎
  4. アフタ性口内炎

 

一般的に起こる口内炎は、アフタ性口内炎もしくはカタル性口内炎です。

口内炎薬には飲み薬、塗り薬、貼り薬(シール)、噴霧薬(サルコート)がありますが、
塗り薬ではケナログが有名で、標準的な口内炎薬です。

口内炎によくなる方は、ケナログを1本常備しておいても損はないと思います。
(ケナログの市販もあります)

口内炎の原因と早期治療

アフタ性口内炎の原因

アフタ性口内炎の原因は、ストレス、寝不足、ビタミン不足、胃が荒れている…。

いろいろな原因が語られていますが、根本的な原因はわかっていません

カタル性口内炎の原因

カタル性口内炎の原因は物理的な刺激です。

  • 舌を噛んだ
  • 火傷(熱い食物)
  • 入れ歯・矯正器具が合わない

 

早期治療

口内炎は1週間程度で自然に治ります。

しかし、口内炎は食事中に痛みをともなうため、口内炎薬を使って早期治療してしまった方がおいしくご飯を食べられます。

口内炎の塗り薬ケナログ

ケナログ口腔用軟膏

ケナログ(ケナログ口腔用軟膏)は、アフタ性口内炎やカタル性口内炎に効果がある塗り薬です。

口内炎薬は、塗り薬の他には、飲み薬、貼り薬(シール)、噴霧薬などがあります。

 

ケナログの主成分はステロイド(トリアムシノロンアセトニド)です。

ステロイドを主成分にする口内炎塗り薬は、ウイルス性口内炎(ヘルペス性口内炎)やカンジダ性口内炎には効果がありません。

口唇ヘルペス塗り薬アラセナA軟膏(ビダラビン) VS ゾビラックス軟膏(アシクロビル) 
口唇ヘルペスは再発する可能性が高い病気です。塗り薬を1本常備しておくことをおすすめします。口唇ヘルペスの塗り薬はドラッグストアなどでも市販されています。

 

ステロイドには強さのランクがありますが、トリアムシノロンアセトニドはランク表には記載がなくステロイドの強さは不明です。
(おそらくmild、weakあたり)

強さ 英語表記 主なステロイド
最強 strongest デルモベート
非常に強い very strong マイザー
アンテベート
強い strong リドメックス
普通 mild アルメタ
キンダベート
弱い weak オイラックスH

 

ケナログは口の中に使うため、塗っても唾液などで取れにくい口内炎を保護するような基剤(ゼラチン、ゲル化炭化水素など)が使われています。

塗り薬の軟膏とクリームの違いは基剤!吸収率、使用感で使い分ける
使用感、効果、吸収率、吸収速度を決める要素のひとつが基剤です。塗り薬の治療は、有効成分と同じくらい基剤の選択が重要です。軟膏とクリームの効果の優越はあるのでしょうか。

ケナログの用法用量

ケナログの添付文書(医療従事者向け薬の説明書)には、次のように記載があります。

通常、適量を1日1回~数回患部に塗布する。
なお、症状により適宜増減する。

 

ケナログは使い方の自由度が高い塗り薬といえそうです。

ケナログを1日4回(毎食後と寝る前)口内炎に塗り、2.3日もすればで炎症は治まってきます。

ケナログは塗り薬ですので薬の効果は食事の影響を受けませんが、食後に塗るのが望ましいです。

その理由は、次項「ケナログの塗り方(使い方)」にて。

ケナログの塗り方(使い方)

  1. 指や綿棒に米粒大から小豆大の大きさのケナログを取ります
  2. ティッシュなどで口内炎の水気を取ります
  3. ケナログを口内炎全体をおおうように塗ります
    (口内炎をケナログでカバーするイメージ)
  4. ケナログを塗った後は30分くらい飲食を控えます※
  5. 使用後は、ケナログの先端をきれいに拭いてからしまいます
    (残薬が先端で固まる場合があるため)

 

※ケナログは食事などの刺激から口内炎を守る効果も期待できますが、接着性があるとはいえ、食事をするとケナログは削れていきます。

 

粘着性で口内炎薬を選ぶならば、ケナログと同成分のステロイドを含む口内炎貼り薬アフタッチ(アフタシール)がおすすめです。

アフタッチ(アフタシール)の口内炎に効く貼り方使い方はこう!
口内炎塗り薬を何回も塗り直した経験があるのではないでしょうか?そのようなときにおすすめしたい口内炎薬がアフタッチorアフタシールです。

ケナログの効果

ケナログは、ステロイド(トリアムシノロンアセトニド)の抗炎症作用により、口内炎の炎症を抑え、痛みを取り除きます。

ケナログの効果(有効率)は、77.9%です。
(臨床成績より)

口内炎の種類 効果
(有効率)
慢性再発性アフタ 58.8%
ベーチェット症候群による口内炎 87.5%
アフタ性口内炎 88.0%
その他の口内炎 74.5%
舌炎・舌潰瘍 81.4%

 

ケナログの副作用

ステロイド(トリアムシノロンアセトニド)を主成分とするケナログは、塗り続けると白い斑点や黄色い膿がでる場合があります。
(ケナログの副作用頻度は、発現頻度が明確になる調査が行われていないため不明)

  • 白い斑点→カンジダ感染症の疑い
  • 黄色い膿→細菌感染症の疑い
口腔カンジダ薬 ファンギゾンシロップ 希釈うがい液の使い方
口腔カンジダはフロリードゲルが多く使用されていますが、併用禁忌が多いのが難点です。そのようなときにはファンギゾンシロップが有効ですが、使い方と扱いがいろいろと大変な薬です。

 

ケナログを使ってこのような症状が出た場合は、副作用もしくはケナログが口内炎の種類に合っていない(ヘルペス性口内炎、カンジダ性口内炎など)可能性があります。

これらの口内炎にステロイドを使い続けると悪化することもあります。

理由はこちらの記事で

とびひにステロイド軟膏はOK?リンデロンVG、テラコートリルの違い
とびひにステロイドを含む軟膏(リンデロンVG、テラコートリルなど)を使う医師もいます。絶対に使わない医師もいます。とびひにステロイドを軟膏を使ったら悪化しました。なぜでしょう?

ケナログのジェネリック オルテクサー口腔用軟膏

オルテクサー

ケナログと同じステロイドを含むジェネリックには、レモンのにおいがする味の甘いオルテクサー口腔用軟膏があります。
(ケナログより効果がありそうなネーミングですね)

内科や皮膚科ではケナログ、歯科ではオルテクサーを使っている印象です。

 

ケナログとオルテクサーの薬価差は1.1円/gです。

口内炎塗り薬 薬価(1gあたり)
ケナログ 67.2円
オルテクサー 66.1円

 

値段でジェネリックのオルテクサーを選択するメリットはありませんが、オルテクサーは甘いため、口内炎からはがれ落ちた軟膏を飲みこんでも苦痛がありません。

オルテクサーは、口内炎塗り薬の独特のねっとりした味が嫌な方にはおすすめです。

オルテクサーの使い方はケナログと同じです。
(先述参照:ケナログの使い方塗り方)

 

もうひとつの口内炎塗り薬

口内炎に効く!アフタゾロン口腔用軟膏(デキサルチン)の使い方
アフタゾロン(デキサルチン)を塗っても、すぐに取れてしまった経験はないでしょうか?口内炎は字のごとく口の中の病気であるため、軟膏の塗り方にはコツがいります。

ケナログの市販

ケナログは、医療用と同じ0.1%のステロイド(トリアムシノロンアセトニド)を含んだ市販薬がドラッグストアなどで市販されています。

  • ケナログ口腔用軟膏0.1%:医療用
  • ケナログA口腔用軟膏:市販用

 

舌を噛んだ! 痛い! 口内炎薬 おすすめ市販3選(塗り薬、貼り薬)
医療用で使われているケナログ(塗り薬)、アフタッチ・アフタシール(貼り薬)は市販されています。同じ成分・添加物を使っているため、安心感が違います。おすすめです。

まとめ

  1. 一般的に起こる口内炎は、アフタ性口内炎もしくはカタル性口内炎
  2. 口内炎薬は、塗り薬の他には、飲み薬、貼り薬(シール)、噴霧薬などがある
  3. 塗り薬ではケナログが有名で、標準的な口内炎薬
  4. ケナログの主成分はステロイド(トリアムシノロンアセトニド)
  5. ケナログは、アフタ性口内炎やカタル性口内炎に効果がある
  6. ケナログを1日4回(毎食後と寝る前)口内炎に塗れば、2.3日もすればで炎症は治まる
  7. ケナログを塗って、何日もしていも治らないときは、副作用もしくはケナログが口内炎の種類に合っていない(ヘルペス性口内炎、カンジダ性口内炎など)可能性がある
  8. ケナログのジェネリックには、少しレモン臭がする味の甘いオルテクサーがある

コメント

タイトルとURLをコピーしました