東京オリンピックまでに確認したいアンチドーピングと薬の基礎知識

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オリンピックに出場する選手だけではなく、本気で部活動に取り組んだことがある方なら、ドーピングは常に気にかけていることだと思います。

一流アスリートにはドーピングの知識は不可欠で、知らなかったでは済まされません。

知らなかったことが原因でドーピング違反になることを「うっかりドーピング」といいます。

選手として活躍できる期間は限られているため、うっかりでは済まされません。ドーピングの罰則を受けることで、選手生命を脅かすことにもなります。

2016年は、リオデジャネイロでオリンピックが行われます。そして次の2020年は、東京オリンピックです。

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目次

2016年のドーピング禁止物質の変更点

ドーピング禁止物質のリストは、年1回1月1日に改定されます。

毎年少しずつ変更されています。必ず最新のドーピング禁止物質のリストを基に判断しなくてはいけません。

  1. メルドニウム(日本未発売)という心臓の薬が使用禁止薬に指定されました

シャラポア(女子テニス元世界ランク1位)まさかのドーピング違反!

シャラポワは体調不良になることが増えた10年前から、メルドニウムという薬物を使用していたという。メルドニウムは今年から世界反ドーピング機関(WADA)により禁止薬物に指定されていた。

シャラポワは「大きな過ちを犯した。ファン、そしてテニス界を失望させてしまった」とし、「すべての責任は私にある」とコメント。「処分を受ける覚悟はあるし、このような形で現役生活を終えたくない。再びプレーするチャンスをもらえることを願っている」と述べた。

東洋経済オンラインより抜粋

一流選手でも、うっかりドーピングはあります。シャラポアほどの一流選手であれば、専属のスポーツドクターがいてもおかしくないはずですが…。

「すべての責任は私にある」

ドーピングはいけませんが、この言葉は、真のアスリートの言葉です。

ドーピングが禁止されている理由

禁止理由1
ドーピングはフェアプレーに反する行為

特定のドーピング行為を行うことで、一時的に成績をあげたりすることは可能です。

しかし、ドーピングで得た成績は美しいものではなく、スポーツでもありません。ズルはいけないということです。

アスリートの日々の鍛練と競い合っている姿に感動があるものです。アスリートは常にクリーンであることが求められます。

もし、東京オリンピックで、ドーピングをしている選手がいようものならば…。

禁止理由2
ドーピングは自分の体を痛める行為

ドーピング禁止物質物の全てが該当するわけではありませんが、特に蛋白同化薬は、筋肉量を増やし、競技能力を高めることで知られています。

副作用としては、気分変動、体毛が濃くなる、攻撃的行動、イライラ感、ニキビなどがあり、肉体的にも精神的にも悪い影響が出ます。

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ドーピング検査例(尿検査)

あくまで聞いた話ですが、競技後(競技会検査)はもちろん、抜き打ち検査(競技会外検査)も普通にあるそうです。

その方曰く、ドーピングにひっかからないように、薬を使用する前にマネージャーに薬をチェックしてもらうそうです。

マネージャーもたいへんですね。

日本体育協会
スポーツドクター・スポーツデンディスト検索
スポーツファーマシスト検索

以下 Play True(JADA監修)ウェブサイトより転載

競技後、シャペロンと呼ばれる人から検査対象者であることの通告を受けることから始まります。

採取するカップは厳重に管理され、アスリート自身で選択します。

説明不要で恥ずかしすぎます。

管理されたサンプルキットをアスリート自身で選びます。

ドーピング禁止物質の種類

ドーピング禁止物質は3種類のカテゴリーに分けて考えられています。

ドーピング禁止物質は毎年1回変更と更新があります。最新の情報を元に判断しなくてはなりません。

つまり東京オリンピックまでは、(2015年から)あと5回更新されるということです。

ドーピング常時禁止薬

無承認物質

ドーピング禁止理由
人体の安全性が確認されていないため。

蛋白同化薬(蛋白同化ステロイド等)

ドーピング禁止理由
筋肉の増強・増加作用があるため。

喘息等の治療に用いるスピロペント(クレンブテロール)が、筋肉増強薬(その他の蛋白同化薬に分類)として使用されることから禁止されています。

喘息の治療薬はTUE申請せず(後述)に使用できるできる薬が多いですが、スピロペント(クレンブテロール)はドーピング要注意薬です。

蛋白同化作用を利用した医薬品の例

薬の名前 成分名 主な保険適応
プリモボラン錠 メテノロン酢酸エステル 骨粗鬆症
ダナゾール錠 ダナゾール 子宮内膜症・乳腺症
エナルモン錠 メチルテストステロン 男子不妊症・乳がん

ペプチドホルモン、成長因子、関連物質および模倣物質

ドーピング禁止理由
血液酸素運搬能向上、筋肉増強作用等が一部認められるため。

使用禁止医薬品の例

薬の名前 成分名 主な保険適応
ネスプ注射液 ダルベポエチン 腎性貧血
スプレキュア点鼻液 ブセレリン酢酸塩 子宮内膜症
ジェノトロピン ソマトロピン 低身長
フィブラストスプレー トラフェルミン(遺伝子組換え) 褥瘡、皮膚潰瘍

β2(ベータ2)作用薬(後述)

ドーピング禁止理由
交感神経興奮作用、蛋白同化作用による筋組織量の増加を期待して使用されるため。

ホルモン調節薬および代謝調節薬

ドーピング禁止理由
運動能力の向上作用が認められるため

薬の名前 成分名 主な保険適応
アリミデックス アナストロゾール 乳がん
エビスタ ラロキシフェン 骨粗鬆症
ヒューマログ注ミリオペン インスリン 糖尿病

利尿薬および隠蔽薬(後述)

ドーピング禁止理由
尿量増加作用を利用して、尿中に排泄する禁止薬物等の尿中濃度を下げるため

競技時ドーピング禁止物質

  1. 興奮薬
    エフェドリン、メチルエフェドリン、プソイドエフェドリン、麻黄(マオウ)半夏(ハンゲ)、ストリキニーネなど
    ドーピング禁止理由
    多量投与で精神を高揚させ、血流を増加させるため
  2. 麻薬
    ドーピング禁止理由
    心理機能の向上、陶酔感、多幸感、リラクゼーション作用があるため
  3. カンビナロイド(危険ドラッグなど)
    ドーピング禁止理由
    競技に対する不安や焦りを緩和する目的で使用されることがあるため
  4. 糖質コルチコイド
    ドーピング禁止理由
    エネルギー代謝を活性化させ、成績の向上を狙って使用されるため(フェアプレーの精神に反する)

特定競技禁止薬(競技時)

特定のスポーツに限定して、使用を禁止するドーピング禁止物質があります。

  1. アルコール
    ドーピング禁止理由:単純に危ない(運動能力・判断能力低下)ため
  2. β遮断薬
    ドーピング禁止理由:「あがり」の防止作用(心身を落ち着かせる作用)があるため

ドーピングは市販薬(OTC)の使用も注意

うっかりドーピングで気を付けなければいけないのは、医師に処方される薬だけではありません。

市販薬にも使用できない薬はたくさんあります。

簡単に手に入れることができるだけに、うっかりドーピング違反にならないように注意が必要です。

知っておきたいアンチ・ドーピングの知識2015年版』の16pと17pに「使用してはいけない一般用医薬品(大衆薬)の例」として例示されています。

14p15pには使用可能な薬のリストがあります。

麻薬・向精神薬の知識

麻薬、向精神薬、新薬、湿布には処方日数(投与)制限がある 薬局規制事項
新薬・麻薬・向精神薬は、体調の変化に気付かず服用を続けた場合、病状を悪化させることがあります。14日・30日・90日の処方制限があります。

治療使用特例(TUE)

常時ドーピング禁止物質にリストされている薬ですが、治療にその薬はどうしても必要なときがあります。

該当薬を使用していた場合は、競技はあきらめなくてはいけないのでしょうか?

もちろんNoです。

使用していることを事前に報告(TUE)しておけば、例外的に使用を認められることがあります。ただし、条件を満たす必要があり、申請すれば必ずしも認められるわけではありません。

  1. 使用する薬以外に、適切な治療法が存在しないこと
  2. 使用する薬が、競技能力の強化が生じさせないこと
  3. その薬を使用しないことで、競技者が深刻な障害を受けること
  4. 競技大会に参加する30日前までに、TUEの申請を競技者が行っていること

風邪とドーピング禁止薬

発熱と痛み

解熱鎮痛剤や総合感冒薬のほとんどが服用することが可能です。

  • ロキソニン(ロキソプロフェン)
  • ボルタレン(ジクロフェナク)
  • カロナール(アセトアミノフェン)
  • PL配合顆粒などはドーピング違反ではありません。

しかし、漢方薬には麻黄(マオウ)半夏(ハンゲ)が含まれているものがあるため、うっかりドーピング違反しないように注意が必要です。

  • 風邪の初期症状に使われる葛根湯(カッコントウ)麻黄湯(マオウトウ)には麻黄(競技時禁止物質)が含まれています。
  • 鼻水などのアレルギー症状を抑える小青竜湯 (ショウセイリュウトウ)にも麻黄(競技時禁止物質)が含まれています。

アンチドーピングで禁止されている、成分を含む漢方の例

  • 葛根湯
  • 小青竜湯
  • 麻黄湯
  • 薏苡仁湯(ヨクイニントウ)
  • 麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ)
  • 防風通聖散(ボウフウツウショウサン)
  • 五積散(ドシャクサン)
  • 神秘湯(シンピトウ)
  • 五虎湯(ゴコトウ)
  • 麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)
  • 越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)

抗生物質

  • クラビット(レボフロキサシン)
  • ジスロマック(アジスロマイシン)
  • フロモックス(セフカペンピボキシル)
  • メイアクト(セフジトレンピボキシル)

ほとんどの抗生物質の薬が使用可能です。

咳止め・痰切り

鎮咳・去痰薬が使われますが、比較的使用可能な薬が多くあります。

アンチドーピングで禁止している、咳止め・痰切り薬の例

薬の名前 成分名 禁止タイプのカテゴリ
フスコデ配合錠 メチルエフェドリン・他 興奮薬
カフコデN配合錠
アストーマ配合カプセル メトキシフェナミン・他 β2刺激薬類似作用
麦門冬湯
(バクモンドウトウ)
半夏(ハンゲ) 興奮薬

鼻水

花粉症の項目(後述)を参照してください

喘息とドーピング禁止薬

喘息で使用する薬は、アンチドーピングで禁止している物質が多く、注意が必要です

喘息の予防には、吸入タイプの糖質コルチコイド薬【競技時禁止物質】が、慢性的な肺の炎症を抑える効果が高く、喘息をコントロールしやすいため、よく使われています。

喘息の発作には、吸入タイプのβ2作動薬【常時禁止物質】が非常に効果が高いため、よく使われることがあります。

元アイススケート選手の清水宏保さんは、喘息と闘いながらオリンピックでメダルを獲得しました。医療業界では有名な話です。

霊長類最強女子の異名を持つ柔道選手の吉田沙保里さんが、喘息を患ってしまったそうです。東京オリンピックまで喘息をコントロールして、メダルを目指して頑張ってほしいです。

TUE申請せずに使用できる吸入タイプの喘息薬の例

薬の名前 成分名 カテゴリー
パルミコートタービュヘイラー ブデソニド 糖質コルチコイド
フルタイドディスカス フルチカゾンプロピオン酸エステル
フルタイドエアゾール
フルタイドロタディスク
オルベスコインヘラー シクレソニド
キュバールエアゾール ベクロメタゾンプロピオン酸エステル
アズマネックスツイストヘラー モメタゾンフランカルボン酸エステル
セレベントディスカス サルメテロール β2刺激薬
セレベントロタディスク
※ベネトリン吸入液 サルブタモール
サルタノールインヘラー
(1日16吸入まで)
サルブタモール
アイロミールエアゾール
(24時間で16吸入まで)
アドエアディスカス
アドエアエアゾール
フルチカゾンプロピオン酸エステル 糖質コルチコイドと
β2刺激薬の合剤
サルメテロール
シムビコートタービュヘイラー
(24時間で12吸入まで)
ブデソニド
ホルモテロール
フルティフォームエアゾール
(24時間で10吸入まで)
フルチカゾンプロピオン酸エステル
ホルモテロール

※ベネトリンには錠剤とシロップもありますが、TUE申請をせずに使用できるのは、ベネトリン吸入液のみです

TUE申請が必要な喘息薬の例(申請しないとドーピング違反)

薬の名前 成分名 カテゴリー
レルベアエリプタ フルチカゾンフランカルボン酸エステル 糖質コルチコイドと
β2刺激薬の合剤
ビランテロールトリフェニル酢酸塩
メプチンエアー プロカテロール β2刺激薬
ホクナリンテープ ツロブテロール
ベテトリン錠/シロップ サルブタモール
アストフィリン配合錠 エフェドリン・他 興奮薬
スピロペント錠 クレンブテロール その他のタンパク同化薬
β2刺激薬

花粉症とドーピング禁止薬

花粉症で鼻をかむ男性

花粉症の治療では、内服薬を使うことが多いですが、鼻の症状には点鼻薬を使用することも増えてきました。

  • 血管を収縮させて鼻閉症状を改善する点鼻薬
  • 鼻の粘膜の炎症を抑える糖質コルチコイド(常時禁止物質)を成分とする点鼻薬

花粉症の点鼻薬や目薬は、ドーピング違反になりません。ただし、緑内障の治療などで用いられるβ遮断薬の目薬は、ドーピング違反です。

【花粉症目薬】抗アレルギー目薬パタノール、アレジオン(防腐剤無添加)、ザジテン、リザベン
花粉症による目のかゆみ、充血の症状に抗アレルギー目薬(アレジオン・パタノール・ザジテン・リボスチン・他)が使用されますが、値段が高いのがネックです。

血管を収縮させるタイプの点鼻薬は、連用することにより鼻の粘膜が分厚くなる原因となりますので、ますます鼻が詰まりやすく、薬が効きにくくなることがありますので注意が必要です。

出来る限り、糖質コルチコイド(常時禁止物質)を成分とする点鼻薬で治療し、血管を収縮させるタイプの点鼻薬は、最低限の使用回数にすることをおすすめします。

【アレグラ、ザイザル、アレロック、アレジオン】副作用(眠気)の少ない花粉症薬はどれ?
「花粉症によく効く抗アレルギー薬は、眠気も強い」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。インペアードパフォーマンスが起こりにくい薬が、結果的に良い効果をもたらすと言われています。

アンチドーピングで禁止されている、花粉症の薬の例

薬の名前 成分名 禁止タイプのカテゴリ
ディレグラ配合錠 プソイドエフェドリン 興奮薬
プレドニン錠 プレドニゾロン 糖質コルチコイド
セレスタミン配合錠 ベタメタゾン
リンデロン錠

使用可能な点鼻薬の例(ドーピング違反にならない)

薬の名前 成分名 カテゴリ
フルナーゼ点鼻液 フルチカゾンプロピオン酸エステル 糖質コルチコイド
ナゾネックス点鼻液 モメタゾンフランカルボン酸エステル
アラミスト点鼻液 フルチカゾンフランカルボン酸エステル
コールタイジン点鼻液

塩酸テトラヒドロゾリン
プレドニゾロン

鼻血管収縮成分

糖質コルチコイド

プリビナ液 ナファゾリン硝酸塩 鼻血管収縮成分
【花粉症点鼻薬】アラミスト、ナゾネックス、フルナーゼ、エリザス、ステロイド点鼻薬の効果と使い方
ステロイド点鼻薬(アラミスト、ナゾネックス、フルナーゼ、エリザス)は正しく使用することで、内服薬に匹敵するくらいの効果があります。点鼻薬の使い方についても解説します。

高血圧とドーピング禁止薬

血圧を下げたり、足のむくみ(浮腫)を解消する薬として使われる利尿薬や、血圧下降と浮腫を同時に解消する利用薬配合剤は常時禁止物質として使用不可です。

β遮断薬は特定競技において使用不可でしたね。

アンチドーピングで禁止されている利尿薬の例

薬の名前 成分名 禁止タイプのカテゴリ
ラシックス フロセミド 利尿薬
アルダクトンA スピロノラクトン
プレミネントLD/HD ヒドロクロロチアジド 利尿薬配合剤
ロサルタンカリウム
ミコンビAP/BP ヒドロクロロチアジド
テルミサルタン
テノーミン アテノロール β遮断薬(特定競技禁止物質)

胃薬とドーピング禁止薬

ほとんどの胃薬が使用可能ですが、ホミカ(ストリキニーネ競技時禁止物質が使用できません。

ホミカ以外の胃薬はたくさんあるため、治療上ほとんど問題にならないです。

ただし、滋養強壮剤としてストリキニーネの成分が含まれている商品もあるので、うっかりドーピング違反にならないように注意が必要です。

便秘・下痢とドーピング禁止薬

ほとんどの便秘薬・整腸剤が使用可能ですが、漢方薬の防風通聖散(ボウフウツウショウサン)は麻黄(競技時禁止物質)を含むため使用できません。

これもうっかりドーピング違反にならないように注意が必要です。

緑内障とドーピング禁止薬

緑内障は、眼圧が上がり、視野が狭くなる等の症状がでる病気です。

目薬を使うことが多いですが、眼圧降下目的にβ遮断薬(特定競技禁止物質)の目薬が使用されることがあり、ドーピング注意です。

なぜ、局所型のβ遮断薬の目薬が使用不可なのか?ということですね。

β遮断薬の目薬は、全身に作用することが知られています。局所作用と全身作用の両方について考える必要があるからだと思われます。

アンチドーピングで禁止されているβ遮断薬の目薬の例

薬の名前 成分名 禁止のカテゴリ
リズモン点眼液
リズモンTG点眼液
チモロール β遮断
チモプトール点眼液
チモプトールXE点眼液
デュオトラバ点眼液 チモロール
トラボプロスト
β遮断の合剤

糖尿病とドーピング禁止薬

内服薬で気を付けるべき薬はありませんが、インスリンは常時禁止薬(ホルモン調節薬および代謝調節薬)です。

滋養強壮・発毛促進とドーピング禁止薬

AGAで使用されるプロペシア(フィナステリド)の服用は、ドーピング禁止物質ではありません。

しかし、滋養強壮薬・発毛促進薬には、ドーピング禁止物質である蛋白同化薬・ストリキニーネ、ホルモンの関連物質を含む生薬が含まれているものがあります。

アンチドーピングで禁止されている、滋養強壮薬・発毛促進薬の例

薬の名前 成分名 用途 禁止のカテゴリ
ミクロゲンパスタ テストステロン 発毛促進 糖質コルチコイド
トノス 滋養強壮
オットピン
金蛇精 メチルテストステロン

健康食品として販売されている滋養強壮薬もうっかりドーピングに注意が必要です。

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プロペシアよりザガーロの方が効果はあります。しかし、ザガーロとリアップ、プロペシアとリアップ、これらの効果の比較は大人の事情で行いません。その理由と、併用効果について解説します。

まとめ

ドーピング禁止薬は、種類が多い上に、毎年更新されるため覚え切れるものではありません。

飲む前に服用可能かどうか確認する地味な作業が必要です。また、不調時はドーピングに詳しい医師、歯科医師、薬剤師が勤務している医療機関に受診することが一番です。

オリンピック選手に限らず、スポーツをする全ての選手にアンチドーピングの正しい知識が求められています。

リオデジャネイロのオリンピック、東京オリンピック

どちらも、ドーピング違反がないことを願うばかりです。